7月30日(木)【旅89日目】
今日は、『白谷雲水峡』の駐車場で、5時に目覚めた。
空は少し明るみを帯びている。
「よ~し!今日はいよいよ『縄文杉』まで登るぞ~♪」
わくわくしながらテントをたたみ、山用の装備に着替えて袋に食料を詰め込んだ。
この旅では、ここまでずーっとサンダル生活だったけど、
この屋久島での山上りに備えて、登山靴もちゃんと持っていっていた。(^^)v
カッパは、「3万円 → 315円」のビニールポンチョになっちゃったけど…(~.~;)
(でも今日は天気がいいから、きっとカッパは必要ないだろう♪)
朝6時過ぎ。
ここから『縄文杉』までは、確か地図に"往復8~10時間"って書いてあった。
俺は山登りの初心者だけど、体力には自信があるし、
この旅に出てからだいぶ脚の筋力もついて、脚が太くなっている。
「まあ今の俺なら、きっと余裕の登山だろう♪」
そんな気持ちで、いよいよ山登りSTART!
まずは『白谷雲水峡』の風景を楽しみながら、
"トロッコ道"へと続く山越えルートを気持ちよく進んだ。
のんびり歩いて約2時間で、"トロッコ道"に到着。
ここまでの道では、登山客に1人しか出会わなかったのに、
この"トロッコ道"に入った瞬間、その人の多さに驚いた!
やっぱり屋久島へ来たらみんな、
「『縄文杉』を見たい!」
と思うのだろう。(俺も当然その一人。)
ずらずらと、そのトロッコ道を1時間ばかり進み、
道は再び、山登りコースへと変わる。
"縄文杉まで2時間"
という看板が立っていた。
「へぇ~。やっぱり縄文杉は遠いなぁ。。。」
ここまで、約3時間も山を登ってきたのに、まだあと2時間…。
復路のことも考えると、やっぱりなかなかの登山行程だ。
でも、まだまだ元気!p(^へ^)q
『翁杉』『ウィルソン株』『逆さ杉』『夫婦杉』など、
途中にある見所の杉を軽~く見学しながら、
『縄文杉』までの道のりをテクテク飛ばして歩いていった。
(上にある小屋の"し尿"を運搬する仕事の人がいいペースだったので、後ろをついて行った。)
すると1時間で、『縄文杉』が目の前に現れた!!
「おお~。確かに、絵葉書で見たとおりの姿だ~。でも、さすが実物は迫力あるなぁ。」
スタートからここまで4時間。
やっとたどり着いた『縄文杉』を前に、"達成感"と共にその"圧倒的なインパクト"に感動。
「この一本の木が、2000年以上も生きてここに立っているなんて…。」
その年月の長さを想像すればするほど、
この『縄文杉』とこの木を育んだ屋久島の森のすごさを感じた。
「とにかく、ここまで来てよかった!」
そう、十分に思わせてくれる時間だった♪
『縄文杉』を30分ほど眺めて満足し、いよいよ帰り道だ。
「ここまで約4時間だったから、帰りはきっと3時間でいけるだろう!」
そんな意気込みで、さらにペースアップ。
「これは、"反射神経"と"動体視力"の訓練だ!」
なんて考えながら、下り坂の山道を、飛び石を渡るかのような感覚で、
必要以上にスピードを出して下りた。
(途中、足を踏み外して何回も滑ったけど、それも"危機回避能力"を鍛える練習だ♪)
往路では人がたくさんいたからさらっと見学した、
『翁杉』『ウィルソン株』『逆さ杉』『夫婦杉』などの見所になっている杉も、
復路では全然人がいないので、今度はじっくりと見物。
お昼ごはんは『ウィルソン株』の前で、のんびりと辺りの風景を楽しみながら食べた♪
そんな感じで、歩くペースはかなり早かったけど、見学ポイントではのんびりしたので、
結局、帰りも4時間ちょっとかけて、出発から約9時間後。
また『白谷雲水峡』に戻ってきた。
「いや~、がんばった!俺!」
満足満足の一日を振り返りながら、
昨日、『白谷雲水峡』まで苦労して登った12kmの坂道を一気に自転車で走り下りる!
これが、がんばったご褒美のように超爽快だった☆
今日は、宮之浦の海浜公園のさらに奥の方に行き、
テントを張ったらあっという間に眠り込んだ。
走行距離:18km
走行時間:57分