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夜は雨だったけど、今朝は曇り。
天気予報では、ずっと雨のはずだったけど、
ここまで雨に降られていないのは、ラッキーだな。
今日も、雨に降られないで済むよう願いつつ、出発。
今日の目的地は、70km先にある町Stratford(ストラットフォード)。
"Forgotten world highway"の終点であり、
Mt.Taranaki(タラナキ山)の東の麓にある、
タラナキ山観光の拠点の町でもある。
「今日はいよいよ、タラナキ山を拝めるかな~♪」
と、気分はワクワク。
相変わらず交通量の少ない"ど田舎道"を、ノーヘルで気持ちよく走った。
ストラットフォードまであと15kmというところから、
雨が降り出した。
寒い。
今まで景色を楽しみながら、のんびり走っていたのに、
雨に濡れると、そんな余裕がなくなる。
「でも、あとちょっと!」
こぎ続ければ身体は温かいので、
雨が降り出してからは、休まずこいだ。
午後3時頃、ストラットフォードに到着。
"町のすぐ近くに、富士山のような山がドーン!"
っていうのを想像していたのに、
天気が悪いせいで、周りには雲しか見えない。
とりあえず、i-siteへ。
タラナキ山登山と周辺のトレッキングについて聞き、
今後の天気予報を尋ねた。
「今晩から二日間、かなり悪そうね。嵐よ。」
え~!?
嵐って、そんなぁ…。
これから、かなり雨が降るらしい。
外を見ると、着いたときよりもさらに天気が悪化している。
登山どころか、今晩の寝床まで心配になってきた。
「仕方ない、今日はキャンプ場へ行こう。」
2日間も嵐が続くのでは、"こっそりキャンプ"はつらい。
キャンプ場の場所を聞き、雨の中を向かった。
町の外れにある、なかなか静かなキャンプ場だった。
(今はオフシーズンで、きっとどこも静かなんだろう。)
受付には、元気のいいおばちゃん。
自転車で来た俺を見て、
「まあ、ご苦労さん!」
と、なかなか人当たりがいい。
「テントサイトは、いくらですか?」
と、尋ねると、
「これから嵐よ~。一泊$25でいいから、キャビンにしなさい。」
と、勧めてきた。
個室で一泊$25は悪くないけど、1日$15生活の俺には、ちょっと贅沢だ。
う~ん。
と考えていると、
「2泊するなら、$40にまけてあげるけど。」
と、商売上手なおばちゃん。
明日も天気が悪いなら、2泊しようかと思っていた
俺の考えを、見透かしているかのようである。
「よし、じゃあ2泊!」
と、勢いで商談成立。
ビンボー旅人の俺が、昨日から3泊連続でキャビンに泊まるなど、
ゴージャスすぎる。
でも、それが正しい選択だったと、夜になってからすぐに思った。
風も雨も、強いのなんの。
テントだったら、"快適"とはほど遠い夜だったろう。
今日もなぜか、快適なキャビンで、
壁に当たる雨の「心地よい音」を聞きながら、
のんびり夜を過ごしている、ゴージャスな俺。
でもよく考えると、
普通に働いて生活していた頃は、こんなの、ゴージャスでもなんでもなく、
当たり前の夜だったんだよなぁ。
(TVも何もないから、むしろそれ以下だな。)
今までの生活が、どれだけ恵まれていたのか、よ~く感じる。
結局、今日はタラナキ山を見えなかったなぁ。
明日も嵐で、そのあともあまり天気は良くなさそう。
はよ天気良くなれ~。
【走行距離:79km】
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【NZの"へぇ~"】
Mt.Taranaki(タラナキ山)は、富士山そっくりの形をしていて、
"南半球の富士山"なんていう風にも呼ばれている。
映画「ラストサムライ」のロケ地は、このすぐ近くにあって、
映画の中で、俺が富士山だと思って見ていた山は、
実はこのタラナキ山だったというのを聞いて、びっくり。
標高は、2518mと、富士山の約3分の2。
5月下旬の今は、もう雪を被っているはずだけど、
まだ登れるなら、ぜひ登ってみたい。
(そして今年の8月、初めて富士山にも登る予定!)
ますます、山登りにハマッてきた。
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