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公園でのキャンプだったため、日が昇る前にテントをたたんだ。
(と言っても、今は日の出が7時20分くらいだ。かなり遅い。)
10時にアマリアと待ち合わせをしているので、
それまでは、マックへ行って時間をつぶしていた。
朝から曇天だったけど、9時を過ぎてから、雨が降り出した。
「明日、もし雨だったら、私は出発しないと思うわ。」
前日、アマリアがそう言っていたので、
「こりゃあきっと、今日はダメだな。」
と思いつつ、10時になったので、待ち合わせ場所のi-siteへ。
少し待つと、キャンプ場のアマリアから電話がかかってきた。
テントをたたんだ途端、雨が降り出したので、どうしようか迷っているという。
とりあえず、会って地図を見ながら相談しようということになって、
俺はキャンプ場へ向かった。
キャンプ場へ着くと、雨が止んだ。
今日は、どうやら降ったり止んだりの天気みたい。
でも天気予報によると、目的地(Mt.Taranaki)周辺の天気は、今後下り坂のようだった。
「何日間か、ずっと天気が悪そうだから、私はバスで北へ行くことにするわ。」
アマリアは、タラナキ山周辺を観光するのを諦め、
天気の良さそうな北に、進路を変えることにするという。
なるほど、バスか~!
NZでバスに乗ったことはないけど、自転車も積めるし、料金もそんなに高くないらしい。
雨の中を無理に走るよりも、賢い選択だと思った。
ただ、俺はもう北には行ったし、
なにより、タラナキ山を見る(できれば登る)のは、今回の旅の最終目的である。
天気が悪くても、俺は進路を変えるわけにはいかない。
「じゃあ、ここでお別れだね。」
せっかくいい仲間ができたけど、やっぱり旅の目的はそれぞれ。
お互いのメールアドレスを交換し、これからの旅の幸運を祈りつつ、お別れをした。
さて。
予想よりも少し早く、また気ままな一人旅に戻った。
雨は大したことないし、今日はまだ先(西)へ進めそうだ。
その前に、ちょっとメールをしようと図書館へ。
すると、スカイプ上に久しぶりに話せる友人がいたので、ついつい長話をして、
(どうせ一人なので、誰も困らない。)
出発の準備ができたのは、午後3時頃。
次の町stratford(ストラットフォード)までは、約150kmあり、
その間、食料を補給できるような場所はない。
NZで最も古い道(SH43)を通って、西海岸にそびえるMt.Taranakiの麓へ出るルート。
このSH43の名前が、
"Forgotten world highway"
(忘れられた世界の道)
と、また洒落ている。
ガイドブックには、
「とても景色がよく、途中には渓谷やトンネルがあり、開拓時の歴史も感じられるルートです。」
と書いてあるので、なかなか楽しみでもあった。
また、
「6つの峠越えだけでなく、道はずっと波打つように坂道になっていて、アップ&ダウンが好きな人向けの道です。」
とも書いてある。
アップ&ダウンは余計だけど…
とにかく雨さえ降っていなければ、おもしろそうな道だ。
20kmほど先に、無料のキャンプ場があるのを知っていたので、
今日はそこを目指して、出発。
道は初めから早速、アップ&ダウンの連続。
でも、今日はたったの20kmで移動終了だったので、
暗くなる前に、余裕で目的地に着いた。
【川沿いにある、だだっ広いキャンプ場】
オフシーズンなので、キャンプ場には誰もいなかった。
「そうだ。キャンプファイヤーでもやろう♪」
暗くなるまで、まだ少し時間があったので、
急いで薪を集め、一人キャンプファイヤーを開始。
どの薪も湿っていて上手く燃えなかったけど、ガソリンをかけて無理やり燃やした。
火遊びは大好きである。 へへへっ。
キャンプファイヤーを終えて、夕飯を食べ終わると、あとは寝るだけ。
浪人生活時代に身につけた(?)、"夢を見る能力"をフル活用して、
毎晩、必ず夢を見ている。
夜の長い今は、多いと3つくらい、違う夢を見る。(何度か起きるので。)
それは、映画を3本観る感覚に近い。
「なんでこんな人が、今頃登場するの!?」
っていう、変な夢をよくみる。(友達のおばちゃんとか。笑)
夢って不思議だし、何でもありだし、理解不能でおもしろい。
ま、だいたい、起きたらすぐ忘れてちゃうんだけど。。。
そして、今の生活は、目が覚めても夢を見ているような気がする。
いつも、目が覚めてテントの天井を見ると、
「おっ、今度はこっちの世界か。」
っていう、ちょっと変わった感覚を味わう。
そんなわけで、俺には寝ることもまた、人生の楽しみの一つ。
ま、夜は短い方が、こっちの世界をより楽しめていいけど。
夢トークが好きな人、募集中。
【走行距離:33km】
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【Japanの"へぇ~"】
この「へぇ~」という言い方。
日本人なら、何か初めて知る情報があったときなどに、ごく自然に使うと思うけど、
外国人にとっては、とてもおもしろい響きのようだ。
もっと言うと、
「ふ~ん」「へぇ~」「おぉ~」「え~!?」
などの、驚きや納得したことを表現する言葉が、日本人特有らしい。
俺も普段、ごく自然に使っているけど、
隣で外国人が奇妙な顔をしたり、おどけてマネされたりする。
外国人は、こういう言い方を聞くと、相手が日本人だと判別できるらしい。
へぇ~。
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