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両太ももが、
「今日は動かないでくれー。休んでくれー。」
と言っている。
エアコン付で温水シャワーもガンガン出る、超快適な宿にいて、
(一泊150000Don=600円)
食堂が並ぶ通りでは、海産物たっぷりのおいしい定食が食べられる。
普段なら、絶対に進まないコンディション。
でも、休養をとる予定の都市ニャチャンは、まだ80km先である。
残り滞在期間にあまり余裕がないので、仕方なく、今日も進む。
今日一日、ニャチャンまでがんばろう。
海岸沿いのフラットな道のりだし、80kmなら午後からでも消化できるので、
午前中は、宿で休養。
ベッドの上で、死体のようにぐったりしていた。
チェックアウト時間の12時になったので、宿を出発。
最悪なことに、今日は猛烈な南風(向かい風)が吹いていた。
道は平らだけど、一生懸命こいでも、時速10kmくらいしか出ない。
「ちくしょー!踏んだり蹴ったりだ!」
80kmという距離が、消化不可能な数字に思えてきた。
時速10kmのストレスフルな移動が3時間続き、ようやくあと50km。
「もうムリ!」
イライラと疲れがピークに達して、レストランへ逃げ込んだ。
「いいもの食べて、元気出そう。」
食堂の3倍の値段の高級コムガーを食べ、ジュースを3本飲み、
レストランの席で、ぐったり。
奥の席のおっちゃんたちが、いつもの「こっちへ、こいこい。」で、
声をかけてきたけど、
今日はもう、バカ話をとコミュニケーションに使う力がなく、
苦笑いしか返せなかった。
一時間以上休んで、出発しようと思ったら、雨まで降ってきた。
15分、雨が止むのを待って、次の宿でストップしようと思いながら出発。
すると、さっきまでびゅうびゅう吹いていた向かい風が、止んでいた。
「あれ?なんか、結構すいすい進むな♪」
高級コムガーの栄養が全身に回り、脚も元気にペダルを踏んでいる。
「おお。なんか、身体が生き返ったぞ!」
さっきまで、時速10kmでひいひい言っていたのに、
MAX時速25kmくらいで、快調に走れるようになっていた。
高級コムガー、ありがとう。
時速20kmは楽々出るようになったので、
50km先のニャチャン到着への道のりが、また現実味を帯びてきた。
時刻はもう16時半を過ぎていたので、
ニャチャンまで行くなら暗闇を走ることになりそうだった。
でも、
"ベトナム屈指のリゾート地"
"ニャチャンで一日のんびり"
という魅力的なワードが、さらにペダルを踏む力をくれた。
頑張って、さらに3時間こぎ続け、
真っ暗になってから、ついにニャチャンにたどり着いた。
ニャチャンは、想像していたよりもはるかに大きな都市で、
観光の中心地には、びっくりするくらいの数のホテルやカフェ、食堂が並び、
白人の観光客だらけだった。
安い宿を探して回る元気がなかったので、
ネットで調べて、一番最初に見つけた宿へ行き、すぐにチェックイン。
(HOA SEN Guest House 一泊180000Don)
従業員は感じがよく、Wi-Fiは高速、エアコンも温水シャワーも完備で、
コストパフォーマンスは上々。
夜は、街歩きを楽しんで、達成感と幸せ感でいっぱいだった。
ああ、やっと一息つける。
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7月30日(月) 【旅338日目 ベトナム35日目】
ニャチャン、HOA SENゲストハウス。
疲れ切っていたくせに、今朝、スカイプで甥っ子の顔が見たくてほぼ徹夜。
【俺は、この子に首ったけの、叔父バカ。】
かわいい甥っ子を見た後、12時まで寝ていた。
起きても全く元気が出ず。
【きれいなニャチャンのビーチを歩いて、】
【大聖堂を見に行って、】
あとは、宿でぐったり。
でも、せっかくリゾート地に来たので、ちょっとは楽しもうと思い、
だいきさんがオススメしてくれた、"島巡りツアー"を予約。
もう一泊して、明日はリゾート気分を満喫しよう♪
一人だけど。(^.^;)
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