8月1日(日)【41日目】
(その2)
あのトホダーの人、外国人みたいだけど、
挨拶はとりあえず「Hello!!」でいっかな♪
そんなことを思いながら、Uターンをしてその旅人に接近。
むこうも、こちらを見ている。
すると…
「こんにちは。」
むこうから、先に挨拶をしてきた♪
しかも、「コンニチハ。」ではなく「こんにちは。」である。
(流暢な日本語だった。)
あれ??この人、ずいぶん日本語が上手だな~。
ますます、おもしろそうである☆
彼の名は、とも。
見た目が外国人に見えるのは、彼が日本とスイスとのハーフであるからだった。
(日本での暮らしが長いので、ふつうに日本語をしゃべれる。)
ともは現在、ヨーロッパを2年、日本を10ヶ月間、
徒歩で旅している、ベテラン旅人だった。
(すでに、10000km以上歩いている!!)
俺とは、"旅人"という共通点のほか、同い年であり、誕生日も10日しか違わなかったし、
地元がとても近かったということもあって、
とても気の通い合った話ができたので、出会ってすぐに意気投合♪
出会ったのは、まだ午後2時頃だったけど、
立ち話 → 座り話 → 「今日、一緒にキャンプしない?」
という、よい出会いの王道の流れで、一緒にキャンプすることが決定。
(そして、俺の今日の移動も終了!!笑)
トホダーのともと一緒に歩いて、近くにテントを張れる場所を探し、
3kmほどでいい場所を発見できたので、それぞれテントを張った。
それから午前0時まで…
約10時間、ひたすら二人で会話をした。
ともの生き方は、俺にとってとても興味深いものだったので、
それでも、まだまだ話したりないくらい。
友の旅と俺の旅では、大きく違うことが2つあった。
一つは、ともは無銭の旅をしているということ。
(つまり、持ち金がゼロ。)
「お金を持たずに世界を旅している人がいる。」
という話を、前にどこかで聞いたことがあったけど、
ともは、まさにそんな旅をしていて、今もそれを続けている。
「え!?お金がなくて、どうやって食べていくの!?」
交通手段が徒歩なので、交通費はかからないとして、
"食べる"ということに関しては、どうしてもお金がなくては無理だろうと、誰もが思う。
でも、ともはそれを可能にする、驚くべき方法をとっていた。
(これ、ほんとにおもしろいけど、ここでは書きません。)
二つ目の違いは、
「ともは、旅を楽しむために旅をしているわけではない。」
ということ。
俺も含め、きっと旅人の大半は、"旅をしたいから旅をする"のであり、
旅することに対して、なんらかの楽しみや目的を持っているものである。
でも、彼は違った。
ともにとって、旅は"目的"ではなく"手段"であり、
彼は彼の求める真理の追究のために、旅をしている。
だから、普通の旅人とは根本から違っていて、
"楽しく旅をしたい!"
なんていう浮かれた意識が全くない。
俺にとって、初めてのタイプの旅人だった。
数時間に及ぶ、ともとの会話から得た彼の"旅の目的"について、
ここですべて説明するのは難しいけど、
簡単に概要を言うと、
ともは、「不食」という生き方を、自分の人生を懸けて体現しようとしている。
(不食="人間は食べなくても生きていける"という考え方。)
つまり、彼は、断食の日々の連続で旅をしているのだ。
「そんなの、ムリに決まってるじゃん!自然の摂理だもん。」
普通の人は、きっとそう思う。(もちろん、俺も思う。)
でも俺は、どんなことも頭から否定して耳を傾けないということは絶対にしたくない。
世の中、「何ができて何ができないか。」なんて、誰にもわからないと思うから。
人類が知っている、"自然の摂理"(世界のルール)なんてものは、
絶対に全てじゃないはずだ。
そう思っている自分が、大真面目にともの話を聞いていると、本当におもしろかった。
(簡単に説明できないから、内容はここで終わります。)
興味のある人は、とものブログを見れば、ものすごい字数でいろいろ書いてあります。
(俺は、「おもしろ~っ!」って思った♪)
「とものきせき」
http://tomo-is-writing2900.blogspot.com/
ともとの出会いは、とても楽しく刺激的で、自分にとって"いい経験"でもあった。
今日も、いい友達ができた☆
今日の出会いと、楽しい時間に感謝!