5月6日(月) 【旅615日目 トルコ40日目】
(その2)
去り際に知った入院費の高さにビビりながら、
ケーン号に乗って病院を出発。
病院からイスタンブールの中心街までは、20kmほど離れている。
運動してはいけないと言われていても、
宿までは、重い自転車をこいで、自力でたどり着かなくちゃいけない。
長いことずっと寝たきりだったけど、
脚は意外にしっかりと動いた。
軽いギアを使い、景色を楽しみながら、時速10kmくらいで進む。

中心街までは、海沿いに公園と広い散歩道が続いているので、
ほとんど車道を走らずに済んでよかった。
久しぶりに自転車をこぎながら、いろいろな事を考えた。
○足が感染症になる→病院へ行く→言われた通りに薬を飲む→副作用で肝炎になる→より多くの時間・体力・お金を失う(病院側は儲かる)
…う〜ん。
なんかコレ、ちょっと引っかかる。
治療してもらった事への感謝の気持ちが半分で、
「これ、俺のせいですか⁇」という気持ちが半分ある。
文句はないけど、疑問がある。
複雑な気持ち。
とにかく、大金を出させてしまった保険会社に申し訳ない。
俺の旅って、他人に多大な迷惑をかけてまでする価値があるのだろうか…(~_~;)
○初めから、今回の旅が2年では終わらないだろうと思っていたけど、
海外旅行保険の最長契約期間が2年までだったので、満期になったら更新するつもりで出てきた。
でも今回、多額の保険金を出させてしまったので、
きっともう、今の保険契約は更新(延長)できないだろう。
そうなると、今年の10月中旬には旅を終える必要がある。
ヨーロッパのあと、北米を横断して、
南米をバックパッカーになって回ってから帰るつもりでいたけど、
どうもそうはいかなくなりそうだな。
10月に一旦帰ったら、続けるかやめるか考えなくちゃ。
○そういえば、退院してみて気づいたけど、
2009年5月3日から始めた旅生活も、もう5年目に入ってしまった。
最初は、「4年くらい旅したらまた教員になろう」って思ってたんだっけ。
また働くのは全然イヤじゃなく、むしろ楽しみだし、もう十分だろって言われたそうなんだけど…
心残りな事はしたくないから、どこで区切るか迷う。
でもそろそろ、終わり方を考える必要がありそうだな。
○ちょっと自転車旅にこだわり過ぎたかもしれないな。
とりあえず自転車で始めてみたら、やっぱりおもしろくて、ここまで乗ってきたけど、
最初は何でもよかったんだよな。
残り時間の少なさを考えたら、今降りるのも手かもしれない。
質と量のどちらを取るか、だなぁ。
病室に閉じ込められた生活のせいか、
これまでの旅生活の日常を否定するような、ネガティブな思考がいっぱい湧いてきた。
これからのことは、もうちょっと落ち着いた状態で、ちゃんと考えよう。
ちょくちょく休憩を挟みながら、
2時間くらいかけて、旧市街に着いた。
旧市街にも安い宿はあるけど、安くておいしい飯屋を知らない。
もう午後3時を過ぎていて、お腹がペコペコ。
さすがに脚も疲れていたけど、
前に行きつけにしていた食堂(ロカンタ)のある新市街まで、
もうちょっと頑張って進むことにした。
もう頭の中は、おいしい食べ物の事でいっぱい。
新市街までたどり着き、一泊14TL(800円弱)の安い宿が見つかって、
荷物を置いたらすぐに、例のロカンタへ向かった。
すると、通りですれ違う人たちがみんな、目を赤く腫らせて泣いていた。
「人気の有名人でも亡くなったのかな?」
と思って先を見ると、
何やら大勢の人たちが、黄色い旗を振りながら、声を上げて行進していた。
「ん?デモかパレードかな⁇」
なんて思って、近づこうとしたら、
ツーンとする酸っぱい臭いと刺激が、鼻と目を襲ってきた。
「わ!これ、もしかして催涙ガス⁉」
目を腫らし、鼻と口を抑えた人たちは、ガスから逃れて来た人たちのようだ。
催涙ガスなんて滅多にお目にかかれないので、せっかくなので自分も泣いてみようと思ったけど、
よく考えたら、
腹ペコの病人が、メシより先に催涙ガスを身体にいれるのは良くないんじゃないかと思って、

それ以上近づくのはやめておいた。
あれは、なんだったんだろう⁇
ま、いいや!
それよりゴハン‼
で、めでたく、


【久しぶりに、美味しい料理を食べられた♪】
肉は控えろって言われてるけど、退院祝いに今日だけ解禁。
(一応、脂の少ない鶏肉料理にした。)
感動のウマさ‼ (T^T)ゞ
でも、思ったより全体的にちょっと油っぽくて、
胃が緊張したのかびっくりしたのか、
食後に、ちょっと気分が悪くなった(ー ー;)
そして夜、宿でトイレに行ったとき、
照明がオシャレなブルーライトだったせいで、
小便がどす黒い朱色に見えて、ついに血尿が出たかと、本気で焦った。
(油の罰かと思った‼)
※ちなみに、肝炎になると、
オシッコは烏龍茶のような褐色になり、
ウンチはカッチカチで、大変難産です。(^^;;
まだ肝炎にビビってます。
油断しちゃいけない。
おとなしく野菜ばっか食べていよう(._.)
(その2)
去り際に知った入院費の高さにビビりながら、
ケーン号に乗って病院を出発。
病院からイスタンブールの中心街までは、20kmほど離れている。
運動してはいけないと言われていても、
宿までは、重い自転車をこいで、自力でたどり着かなくちゃいけない。
長いことずっと寝たきりだったけど、
脚は意外にしっかりと動いた。
軽いギアを使い、景色を楽しみながら、時速10kmくらいで進む。
中心街までは、海沿いに公園と広い散歩道が続いているので、
ほとんど車道を走らずに済んでよかった。
久しぶりに自転車をこぎながら、いろいろな事を考えた。
○足が感染症になる→病院へ行く→言われた通りに薬を飲む→副作用で肝炎になる→より多くの時間・体力・お金を失う(病院側は儲かる)
…う〜ん。
なんかコレ、ちょっと引っかかる。
治療してもらった事への感謝の気持ちが半分で、
「これ、俺のせいですか⁇」という気持ちが半分ある。
文句はないけど、疑問がある。
複雑な気持ち。
とにかく、大金を出させてしまった保険会社に申し訳ない。
俺の旅って、他人に多大な迷惑をかけてまでする価値があるのだろうか…(~_~;)
○初めから、今回の旅が2年では終わらないだろうと思っていたけど、
海外旅行保険の最長契約期間が2年までだったので、満期になったら更新するつもりで出てきた。
でも今回、多額の保険金を出させてしまったので、
きっともう、今の保険契約は更新(延長)できないだろう。
そうなると、今年の10月中旬には旅を終える必要がある。
ヨーロッパのあと、北米を横断して、
南米をバックパッカーになって回ってから帰るつもりでいたけど、
どうもそうはいかなくなりそうだな。
10月に一旦帰ったら、続けるかやめるか考えなくちゃ。
○そういえば、退院してみて気づいたけど、
2009年5月3日から始めた旅生活も、もう5年目に入ってしまった。
最初は、「4年くらい旅したらまた教員になろう」って思ってたんだっけ。
また働くのは全然イヤじゃなく、むしろ楽しみだし、もう十分だろって言われたそうなんだけど…
心残りな事はしたくないから、どこで区切るか迷う。
でもそろそろ、終わり方を考える必要がありそうだな。
○ちょっと自転車旅にこだわり過ぎたかもしれないな。
とりあえず自転車で始めてみたら、やっぱりおもしろくて、ここまで乗ってきたけど、
最初は何でもよかったんだよな。
残り時間の少なさを考えたら、今降りるのも手かもしれない。
質と量のどちらを取るか、だなぁ。
病室に閉じ込められた生活のせいか、
これまでの旅生活の日常を否定するような、ネガティブな思考がいっぱい湧いてきた。
これからのことは、もうちょっと落ち着いた状態で、ちゃんと考えよう。
ちょくちょく休憩を挟みながら、
2時間くらいかけて、旧市街に着いた。
旧市街にも安い宿はあるけど、安くておいしい飯屋を知らない。
もう午後3時を過ぎていて、お腹がペコペコ。
さすがに脚も疲れていたけど、
前に行きつけにしていた食堂(ロカンタ)のある新市街まで、
もうちょっと頑張って進むことにした。
もう頭の中は、おいしい食べ物の事でいっぱい。
新市街までたどり着き、一泊14TL(800円弱)の安い宿が見つかって、
荷物を置いたらすぐに、例のロカンタへ向かった。
すると、通りですれ違う人たちがみんな、目を赤く腫らせて泣いていた。
「人気の有名人でも亡くなったのかな?」
と思って先を見ると、
何やら大勢の人たちが、黄色い旗を振りながら、声を上げて行進していた。
「ん?デモかパレードかな⁇」
なんて思って、近づこうとしたら、
ツーンとする酸っぱい臭いと刺激が、鼻と目を襲ってきた。
「わ!これ、もしかして催涙ガス⁉」
目を腫らし、鼻と口を抑えた人たちは、ガスから逃れて来た人たちのようだ。
催涙ガスなんて滅多にお目にかかれないので、せっかくなので自分も泣いてみようと思ったけど、
よく考えたら、
腹ペコの病人が、メシより先に催涙ガスを身体にいれるのは良くないんじゃないかと思って、
それ以上近づくのはやめておいた。
あれは、なんだったんだろう⁇
ま、いいや!
それよりゴハン‼
で、めでたく、
【久しぶりに、美味しい料理を食べられた♪】
肉は控えろって言われてるけど、退院祝いに今日だけ解禁。
(一応、脂の少ない鶏肉料理にした。)
感動のウマさ‼ (T^T)ゞ
でも、思ったより全体的にちょっと油っぽくて、
胃が緊張したのかびっくりしたのか、
食後に、ちょっと気分が悪くなった(ー ー;)
そして夜、宿でトイレに行ったとき、
照明がオシャレなブルーライトだったせいで、
小便がどす黒い朱色に見えて、ついに血尿が出たかと、本気で焦った。
(油の罰かと思った‼)
※ちなみに、肝炎になると、
オシッコは烏龍茶のような褐色になり、
ウンチはカッチカチで、大変難産です。(^^;;
まだ肝炎にビビってます。
油断しちゃいけない。
おとなしく野菜ばっか食べていよう(._.)
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