8月9日(木) 【旅348日目 カンボジア3日目】
メコン川沿いの町Neak Loeangの安ホテルでの目覚め。
昨日にも増して、喉が痛い。鼻水がでるでる。
カンボジアに入ってから、ちょっとだけ体調が悪い。
運動するには支障がないけど、少し休んだ方がいいかもしれ
+ + + + + + + + + +
ない。
ちょうど、タイビザを得るためにプノンペンで数日待つことになるので、
今日、あと60kmだけがんばればよし。
Neak Loeangは、南北に流れるメコン川の東側にある街で、
川の反対側には、フェリーに乗って渡ることになる。
【運賃は、わずか4円(200R)】
【フェリー乗り場で船を待っていたら…】
また、ストリートチルドレンの男の子が一人、こちらにやってきた。
悲しそうな、困ったような顔で「マネー。マネー」と言われると、
やはり、無視はできなかった。
「写真を撮らせてくれたら、お金をあげるね。」
軽いジェスチャーでそう伝えると、パッと表情が明るくなり、
【すごくいい笑顔を見せてくれた。】
(左側の子は、親もいて普通の生活をしている友達。)
財布にあった小額紙幣(60円くらい)をまとめて全部あげると、
大喜びで、ぴょんぴょん跳ねながら去って行った。
その無邪気な喜びっぷりを見て、ますます心が痛くなった。
貧しいのは、あの子のせいじゃないし、
あの子がほかの子たちと違う、悪い面を持っているわけでもないのに。
ただ、"そこに生まれたから"という理由で、苦しい生活をしているわけで。
「貧しいから彼らがかわいそうだなんて、勝手に思っちゃいけない。」
という風に思ってきたけど、それは、
半分真実で、半分は間違っていると思えた。
そうなると、
貧しい子たちを目の前にして、自分がどうするべきなのかわからなくなる。
「お金をあげることが、本当の意味で、彼らの助けになるわけではない。」
なんて思ってきたことももう、どうでもよくなって、
目の前にいる困った子どもを、どうにか喜ばせてあげたいと、
ただ自己満足感を満たすことを、優先するに至った。
子どもたちを貧困から救おうなんて、もしも本気で考えたら、
よほどの覚悟と犠牲が必要だし、そもそも、きりがない。
申し訳ないけど、今の自分には、何もできない。
男の子が去っていくのを見ながら、
彼が将来、悪い道に入らないことを願うだけだった。
彼が将来、悪い道に入らないことを願うだけだった。
むなしい。
もやもや。
自己満足だけの世界から、この先、抜け出せるのかな。
そもそも、抜け出す必要があるのかな。
う~ん。もやもや。
そんなことを考えているうちに、
【船が来た。】
【対岸まで、5分ほどの船旅】
そこからは、プノンペンまで60kmの道のり。
最初の20kmは、メコン川沿いに北上するルートだったので、
いつもの南西の風が追い風となり、時速30kmキープでぶっ飛ばした。
爽快に20km進んだ後は、また西進なので向かい風。
そうなると、時速15km以下のたらたら走行になってしまう。
【局所的な大雨(スコール)が目視で確認できるので、】
その雲が流れ去ってから走るように、こまめに休憩をとって、
(サトウキビジュースを飲んで、)
夕方、首都プノンペンに着いた。
プノンペンの街には、いろいろ驚かされた。
まず、街の規模が想像以上に大きくて、ごみごみしている。
ぼこぼこの路面、路上にびっしりと走るバイクの群れ、通りを歩く人人人、
ぐちゃぐちゃで何本あるのかわからない電線。
路肩や歩道はごみだらけで、そういう意味でもごみごみしていた。
クメール人は、肌の色がかなり黒い人も多くて、インドの街に来たみたい。
ここまでの3日間、のどかな田舎町ばかりを見てきて、
「カンボジアもラオスと同じ、おっとりした国だな~♪」
なんていうイメージが、プノンペンで吹き飛んだ。
でも、個人的には、このごみごみした雰囲気は好きだ。
まずは、プノンペンの安宿で最も有名らしい、CAPITOLホテルというのを目指し、
一番安い、一泊US$4の部屋にチェックインできた。
【CAPITOLホテルからの眺め】
タイビザの申請は、明日の朝一でする。
プノンペンには、4~5日滞在せざるを得ないと思うので、
観光に割く時間は、いくらでもある。
着いたのはまだ明るいうちだったけど、今日はどこへも行かずに、宿で休養。
夕飯は、目の前にあるオルセーマーケットの屋台で、
【焼きそばとアンコールビール】
屋台の焼きそばは、かなりイケた。
さらに、サトウキビジュースもドリアンシェイクもフランスパンサンドイッチも、
おなじみのメニューは、宿から半径100m以内の移動で何でも買える。
プノンペン滞在は、快適そうだ♪
でも、時間があり過ぎるので、退屈しそう。
誰か、一緒に観光できる人を見つけたいなー。
誰か、一緒に観光できる人を見つけたいなー。
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