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4月24日(火)


 派出所のベンチでの目覚め。


[はぁ。。。やっぱり"この"続きか。]

 


+ + + + + + + + + +

心のどこかではまだ、

昨日の出来事が、ただの悪夢であってほしいと願っていたので、

 目が覚めて、派出所のベンチに寝ているという現実を理解したとき、

改めて、気が重くなった。


やっぱり、夢じゃないんだなぁ。


 

現実逃避をしても仕方がないので、

朝からまた、盗難届けをもらうために交渉を始めた。

 

面倒なことに、

昨晩とは、派出所の人員が変わっていたので、

また最初から説明しなくちゃならない。


[明日やってやるから。]


と言っていた警察官の姿は、見当たらない。


無責任だなぁ。

 

やはり、いくらがんばって説明しても、対応は昨日と変わらず、

話が全然、先へ進まない。



するとこっちも、なんだかもうどうでもよくなってきて、

せっかくの機会なので、

派出所の様子というものを、じっくり見物させてもらっていた。



派出所という名前だけど、

日本の[交番 / 派出所]というよりは、警察署に近い施設である。

それなりに大きい。


昨晩は、何かしらの罪を犯したらしい男たちが数人、

結束バンドで両親指&両薬指同士を縛られた格好で連れてこられて来た。


今日も、そういう男が新たに2人連行されてきて、

派出所で手錠をかけられたあと、地べたに座らされ、

警官に、しきりに怒鳴りつけられている。

 
普段から高圧的な雰囲気の警察官は、さすが、

犯罪者を怒鳴りつける時は、さらに高圧的で迫力がある。

怒鳴り声が、所内に響く。


今の自分の状態は、あれよりはかなりマシであろう。


 

一方では、派出所に不つりあいなほど立派なソファにどんと座って、

ただ一点を見つめてぼーっとしてる、偉そうな警官もいる。


俺は、ずっと受付けに座っているけど、向かいに座っている警官たちは、

俺のことを、ほとんど無視。

自分は、かなり面倒くさい存在のようだ。 

 

また、結束バンドで指を縛られた男とたちが、何人も連行されてきた。

正面と側面から、顔写真を撮られたりしている。

ふつうのオッサンたちに見えるけど、

彼らは、いったい何をしたんだろう??



警察も結構忙しそうだ。

見ていて、あまり退屈しない。

 


そんな状態で、また2時間ほど過ぎたとき、

一人の警官が、俺の描いた現場の絵地図を見て、同僚と何か相談をし始めた。


[これ、きっとあそこじゃないか??]


そんな話をしているようだった。

 

すると、


[だいたいの検討はつくから、現場へ案内しなさい。]


そんなようなことを言われて、車で出発することになった。

 

昨日は、警察車輌に乗ってここまで、連れてこられたので、

現場までの道順は、実際さっぱりわからなかったけど、

ピンときたという警察官の予想に任せて、車は走る。

 

思ったよりも遠かったけど、

途中から、見覚えのある景色になった。


[そうそう!ここです!]
 

二人の警察官と共に現場に降り、状況を詳しく説明した。

芝生の横の土には、ケーン号のタイヤの跡がまだ残っていた。

 

一通り説明を終えると、少し待てと言われ、

3分くらいで、別の警察車輌がやってきた。


[ここは、うちじゃなくて、彼らの管轄なんだ。]


そう言われ、別の派出所の警官とバトンタッチ。

 
もう一度、彼らに状況を説明をして、

 

管轄であるという派出所へ向かった。

 

その派出所[樟村派出所]は、なんと、

現場から300mも離れていない場所にあった。


入り口から、現場が見えるくらいである。

 
もし昨日、ここをすぐに見つけていたら、

もっとスムーズに話が進んだだろうナ。。。



樟村派出所でもまた、事のあらましを一から説明した。

もう何度、同じ話と同じジェスチャーを繰り返しただろう。




でも、こっちの派出所の人たちの対応は、実に丁寧だった。

無視されたり、無駄に長時間待たされたりすることも一切なく、

ちゃんと話を聞いてもらえたので、説明するのが苦ではなかった。


さらに、日本語の話せる通訳を呼んでくれ、

書類の作成も、さっさと終わった。

おかげでようやく、今後の手続き見通しもはっきりとしてきた。

 

この対応の違いは、一体どういうことだろう??

 

昨日は、現場がどこなのかはっきりしなかったため、

前の派出所の人たちも、本腰を入れて対応できなかったのか。

(いや。でも、地図すら見せてもらえなかったナ。)


前の派出所は、事件が多くて忙しい地区だったからか。

(いや。ただぼーっとしたり、暇そうな人もいたナ。)

 

俺は単純に、

樟村派出所の人たちが、より親切な(真面目に働く)人たちなんだと思う。

派出所自体の雰囲気が、いいようにも思えた。



盗難届は無事にもらえたので、

いよいよ、広州市の領事館へ向けて出発することにした。



次の日(2)へ続く。

 

 


 

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