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I've started writing about how I lost my passport.
But it took very long to write the story even in Japanese.
So this time, I couldn't put English translation. I'm sorry, mates.

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4月23日(月)


朝、荷物を確認すると、

ずっと付けていたお守りが、ちぎれて失くなっていた。

 


+ + + + + + + + + +
自分は、全く信心深い人間ではないけど、

大事な人からもらった、気持ちのこもったお守だったので、

悲しくなり、不吉だなと思った。



昨日は15時に移動をやめ、ゆっくり休んだはずなのに、

身体もまだ疲れた感じ。
 


荷物と自転車を外に出してみると、

昨日、新しいチューブに変えたばかりの後輪が、またパンクしている。


仕方なく修理を始めると、小雨が降りだした。


[今日は、雨だって予報だよ。それでも行くのかい?]


と、宿主のおばちゃん。

一泊30元(約400円)という安さで、身分証も見ずに泊めてくれた、快適な宿だった。

宿主のおばちゃんは親切でいい人だし、もう一泊しようかと、迷った。



でも、香港で3週間も過ごしてしまったので、今は少しでも早く先へ進みたい。


パンク修理を終え、宿のおばちゃんにさようならを言って、

雨の中を出発した。




幸い、雨はすぐに止んだ。


けれど、身体の調子が、どうもおかしい。

 

腰の違和感は相変わらずだし、脚にもちゃんと力が入らない。


[今日は、どうもうまくいかないなぁ。]


そんなことを思いつつ走っていたら、

大きな橋の手前で、道を間違えた。

 


"自転車進入禁止"だと思って回避したけど、

どうやら、その橋を渡るべきだったらしい。


だいぶ戻らなくちゃいけないので、めんどくさいなぁと思っていたら、

川沿いに、きれいな芝生が見えた。


川沿いの道には歩道があり、車の交通量が多い道だったけど、

芝生と歩道の間には木が生えていて、芝生は見えづらい。

 

[あそこで、ちょっと休憩しよう。]

 

そう思って、芝生に寝っ転がって、本を読んでいた。

河原から風が吹いていて、とても気持ちがいい。


[やっぱりもう、今日の移動はここでやめようかな。]


そんなことを考えつつ本を読んでいたら、


急にまた、雨が降ってきた。


まだ14時くらいだったけど、出発しようか迷っていたので、

とりあえず、急いでテントを張って、もぐりこんだ。


本を読みながら、雨がやむのを待っていたら、

いつの間にか、眠りに落ちていた。

 
*********************************

 
 

目が覚めた時、雨は止んでいた。

時間は確認しなかったけど、たぶん1時間くらい寝ていたと思う。

 

[おっと、寝ちゃったか。でも、スッキリしたから出発しよう!]

 

そう思って、テントから出て、

目を疑った。


目の前に止めておいたはずの自転車が、ない。




寝ぼけているのかと思って、辺りを見回したけど、

どこにもない。

 

ふと見ると、

スタンド代わりに使っている富士山の金剛杖が、近くに転がっていた。


それで、はっきり状況がわかった。


自転車ごと、もっていかれたのだ。


と。

 

状況を理解した瞬間、全身が冷たくなった。

とても冷静にはなれなかったけど、

必死に頭を働かせて思い出し、考えた。

 

何を盗られて、手元に何が残っているか。

盗られてどれくらい経ったか。

自転車は、どこへ行ったか。

 


状況は、最悪だった。


雨をしのぐために急いでテントを張ったので、

貴重品はサイドバッグに入れっぱなしだったし、自転車にカギもかけていなかった。

泊まるつもりなら、そのままにはしなかったけど、

休憩の間の雨宿りのつもりでいたので、完全に油断していた。


 
 

いつ盗られたか。

寝てしまっていた、1時間くらいの間だろう。

だとすると、もうかなり遠くへ行ってしまった可能性が高い。

 

どこへ行ったか。

川沿いの道は、東西にずっと続いている。

車の通りは多いけど、人通りはとても少ない。

自転車の姿も見当たらない。

 

つまり、


ほぼ全所持金/所持品を持っていかれ、行方の見当は全くつかない。


という状態。


 

絶望的な現実に直面して、言葉にならない叫びが出た。

自分の愚かさを呪い、盗った人間を憎み、

悪夢であってくれと願った。


でも、これが夢でないことは、すぐに受け入れた。




そして、吠え続けながら、今できる最善の策を必死に考えた。

 

とにかく、今すぐ探すしかない。

 

 

財布の入ったバックパックを背負い、金剛杖を握りしめて、

自転車を探しに走った。

 

 


東か西か。


全く見当がつかないけど、東へ走った。

 

すると、

ほんの50mくらい先の河原に、見慣れた自分の服が散乱していた。


ビンゴだ!!

 

しかし、そこには、衣類以外はなかった。


全てをかき集めてバックパックに詰め、さらに東へ走った。

 

 (2)へ続く




 

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