3月16日(火)【オーストラリア27日目】
今日はBrisbaneにあるバッパーでの目覚め。
8時に起きて、見晴らしのよいテラスに出ると、よく晴れたいい朝だった☆
朝食を食べ、さてと考える。
今日は何をして過ごそうかな?(^-^)
Brisbaneには、今日一日滞在することにしたので、
移動せずにのんびりと過ごすことができる♪
ちょうど疲れもたまっていたのでよかった。
ただ、のんびりと言っても、やることはいくつかある。
トラベラーズチェックの両替に、予防接種の予約、
そして、これからの目的地の情報収集など。
まあ、1日あればできるだろう。
まずは街へ行き、銀行を探すと、すぐにWest pac bankを発見。
両替はすぐに出来た。
その後、本屋へ行って情報収集をすることに。
実は、これからの旅の目的地については、2つ案があってちょっと迷っている。
一つは、このままMelbourne(メルボルン)まで自転車を旅を続けるという案。
旅の期間を短くすると決めた時点で、最終目的地に決めたのがMelbourneだった。
Melbourneには、神戸行きのフェリーで友達になったウィルが住んでいて、「会いに行くよ!」と伝えてある。
ケアンズからだと、ちょうどオーストラリアの東海岸を縦断する形になるので、区切りとしてもちょうどいいから、
オーストラリアの旅の終点はMelbourneで間違いないだろう。
(もうニュージーランド行きのチケットもとってあるし。)
ただ、もう一つ、
"Tasmania(タスマニア)に行く"
という案が、ずっと頭に残っていた。
本当は、オーストラリアの旅の出発地点はMelbourneで、
Tasmaniaには、ウィルと一緒に自転車で旅をするつもりだったんだけど、
ウィルが入院してしまったため、それは出来なくなってしまった。
でも、Tasmaniaにはぜひ行ってみたい。
ニュージーランドへの飛行機は4月26日と、もう決まっているので、
オーストラリアの残り滞在期間は約1ヶ月。
このまま自転車で進むと、Melbourneに着くのがやっとの時間だ。
(残り、約2000km。)
なので、もしTasmaniaに行くのなら、ここからMelbourneまでは、電車を使って早めに進まなくてはならない。
どちらの案にするか、決めるならここらで決めなくては。
(乗り降り自由の電車のチケットはBrisbaneから始まる。)
本屋でタスマニアの情報収集をすると、4月のタスマニアは秋であり、
気温は高くないけど、今の装備でもなんとかなりそう。
「う~ん。迷うところだな。。。」
"オーストラリア縦断の旅"
も悪くないし、
"タスマニアのんびり自転車の旅"
も捨て難い。
もうちょっと考えよう。
と、結局決められなかった。
電車のチケット購入を見送ったので、
今日あとやることは、予防接種の予約だ。
俺の旅であと必要な予防接種は、
◎B型肝炎(3回目)
◎狂犬病(あと3回)
◎ポリオ(1回)
の3つ。
B型肝炎は、そろそろ打たなくてはいけないし、
アジアを旅する予定が早まったので、狂犬病の予防接種も急がなくては。
幸い、Brisbaneには「Travel clinic」という、海外旅行者向けの医療機関があったので、
予防接種はすぐに受けられそうだった。
早速、そこへ行ってみると、明日の午後にB型肝炎の予約ができた。
その他の予防接種も、明日相談してできるという。
よしよし、と。
一通りやることを終えたので、いったん宿に戻った。
バックパックを背負って、半日街をウロウロしたので、意外と疲れた。
けど、まだネットにつないでメールをチェックする必要があったので、
マックを探しに、今度は自転車で出かけた。
(マックじゃないと、自分のPCでネットにつなげない。)
30分ほど探して、マックを発見。
暗くなるまでネットにつないで、帰りはちょっと遠回りして帰ることに。
Story bridgeを渡りながら、Brisbane riverの反対側から眺める、高層ビル群がとてもきれいだった☆
今日は、移動はしなかったけど、一日あちこちを回ったので、結構疲れたな。
夕食に、カレーライスを腹一杯食べて、ベッドでメールをしていたら、いつの間にか寝てしまった。
やってしまった…(>_<)!!
盗られたのか、失くしたのかわからないけど、
(詳しいことは、後で日記に書きます。)
携帯を紛失。
どうせいつかは壊れると思っていたから、旅の続行には何の支障もないけど、
「失くした」っていうことが、とても悔しい。
それになにより、旅で知り合った人たちの連絡先を失ってしまったことが、一番残念だ。(:_;)
ある程度は別にメモしておいたんだけど、全部じゃないので、
これを読んだ人は、ぜひ、PCメールの方に連絡をください。m(_ _)m
う~ん。ショック。
かなりヘコんでます。。。(:_;)
<健一へ>
ゴールドコーストの集合は12時でいいよ。
場所はどこがいいかな?
ホテルの名前を教えてくれたら、俺がそこまで行くよ。
携帯を失くしたので、連絡はPCメールにして。
ごめんな~!
3月15日(月)【オーストラリア26日目】
今日はCabooltureにあるキャラバンパークでの目覚め。
朝、起きて朝食を食べていたら、ものすごい雨が降ってきて、
10時を過ぎてもテントをたためず、なかなか出発できなかった。
ようやく雨が止んで、びしょ濡れになったテントをたたみ、
出発できたのが11時。
だいぶ遅くなってしまった。
今日の目的地は、いよいよBrisbane(ブリスベン)。
Brisbaneは、とても大きな街で、観光するのもちょっと楽しみだったから、
今日そこにたどり着けるかと思うと、ちょっとワクワクした♪
Brisbaneまでの距離は、標識では50kmとなっている。
ただ、このあたりは、自動車専用道路になっている
High wayやMotor wayがメインの道になっていて、
自転車が走れる道は、かなり蛇行しているので、
実際はもっとあるだろう。
しかも、気をつけないと、標識通りに進んでいたら
Motor wayに導かれて、長い道のりを戻らなくてはいけなくなったりする。
自転車で進める小さな道は、俺の地図には詳しく載っていなくて、ややこしい。
道を間違えて、時間と体力のロスをしたくなかったので、
Cabooltureのインフォメーションセンターで、
Brisbaneまでの正確な道順を聞いておくことにした。
インフォメーションセンターのデスクにいたのは、二人のおばあちゃん。
俺が、Brisbaneまで自転車で行くと言うと、
「あなた、やめときなさいよ。電車で行けばすぐじゃない。」
と、強く勧められた。
別にそれでもいいんだけど、時間的に余裕があるうちは、
出来るだけ自転車で移動して、地元の空気を感じていきたい。
「自転車で行くからおもしろいんです。」
と答えると、おばあちゃん二人は笑っていたけど、
そのあと、二人とも、とても親切に、
真剣になって、Brisbaneまでの最短ルートと、
そこまでのオススメスポットなどを教えてくれた☆
(地図を5つも使って、詳しく説明してくれたんだ♪)
「気をつけて、よい旅をね!」
そう、笑顔で見送ってくれた♪
ほんと、感じのいい人が多い国だなぁ☆
二人のおばあちゃんが教えてくれたルートを頭にたたき込み、
いざ出発。
今日は特に向かい風が強く、脚も疲れていたけど、
朝の雨が上がって以降は快晴で、気持ちよく走れた。
が、途中、それでもやっぱり何度か道を間違えた。
(ここら辺は、本当に道が難しかった。。。)
午後4時。
なんとか、Brisbaneまであと15kmというところまできた。
もうちょいだ!p(^へ^;)
昨日の脚の疲れがまだ抜けていなかったから、
ここまでくるのに、もうかなり疲れていた。
Brisbaneには、暗くなるまでには着いて、宿を決めておきたい。
(この前みたいなことは、もうゴメンだから…。)
Brisbane市内に入ると、車と店の数がとても増えた。
(日本の都会のように、狭い道を小型乗用車がたくさん走っていて、自転車も走りにくい。)
それと、もう一つ増えたのは、"坂道"。
Brisbane市内には、上っては下り、下っては上りの、
アップダウンがたくさんあった。
一つ上りきると、すぐに次の坂道が見える。
脚はフラフラ。でも、もうすぐゴール。
なのに!
行く手を阻む坂道たち。
精神的にも肉体的にも疲れた。(~~;)
「あ~!もうちょっとなのに!!」
そうイライラしながら休んでいると、
「やあ!自転車で旅をしているのかい?」
ジョギングをしているおっちゃんに話しかけられた。
このおっちゃんが、また、とても感じのいい人で♪
Brisbaneの宿のことを、地図を見ながらいろいろと親切に教えてくれた☆
「あとちょっとだから、がんばりな!」
と、笑顔で走り去っていった。
こんな小さな出会いが、とても心を和ませる。
おっちゃんの優しさのおかげで、
さっきまでの"イライラ感"が一気に吹き飛んだな~☆
午後6時。
ようやく、Brisbaneの中心街にきた。
久しぶりに、「高層ビル」ってやつを目の当たりにして、
なぜかちょっと感動した。
石造りの立派な時計台や教会が、あったりして、
ますますワクワクする♪
でも、まずは安い宿を探さなくちゃ。
安そうな宿があったので、値段を聞いてみた。
「一泊$60だよ。○■☆△※◎▽?」
高~っ。
ん?
でも、そのあと、なんて言ったんだ??
よくわからない単語がでてきたので、何を聞かれたのかわからなかった。
もう一度聞き返すと、
「Are you gay?」
と、今度は分かりやすく言い直してくれた。
って!
そんなこと、真顔で聞くかぃ!?
びっくりしたけど、ドミトリー式の宿ではそういったことの確認も必要なのかもしれない。
ちょっと笑えた。
(もちろん、断固「No!」と答えました。笑)
その後、いいバッパーを見つけることができ、
今日と明日の2日間、そこに泊まることにした。
宿が無事取れたので、夜は、ブリスベンの街を散歩♪
中心街はとてもにぎやかで、店もたくさんあり、
ちょっと散歩しただけでも、久しぶりに都会の街を楽しんだ気がした☆
明日は一日、Brisbaneでのんびりと過ごそう♪
【走行距離:65km】
3月14日(日)【オーストラリア25日目】
今日は、Marcus beachにある東屋での目覚め。
人目に付く場所だから、夜明けとともに出発するつもりだったので、
5時半に起きて、6時には出発した。
それにしても、昨日は襲われないかちょっと心配だったから、
安眠というにはほど遠い眠りだった。
それでも、無事に夜を越せたことに安心した♪
「今日は絶対に、安眠できるところで寝よう。」
と思った。
朝は海から日が昇り、ビーチサイドの道は走っていてとても気持ちがいい。
今日は、早起きだったから距離を稼ぐこともできたけど、
Brisbaneまではまだきっと150km以上あるし、
そんなに急がなくてもいいので、"適当に"走れるところまで走ればよかった。
ので、朝からマックでネットにつないだり、
公園で開かれていたサンデーマーケットを見に行ったり、
意外にも営業していた、いろんなスーパーに立ち寄ったりして、急がずに進んだ。
(ここらのスーパーは、日曜日も営業しているところが多い。ブリスベンが近くて都会だからかな?)
昨日の日記にも書いたけど、このあたりは北の方とは全然気候が違って、
結構涼しいし、湿度も低くてカラッとしている。
今日は朝からよく晴れていたけど、お昼過ぎになっても全然、
「暑ぃ~!!」
っていう感じではない。
自転車で走るには、最適な気候だ♪
そんな心地よい気候だったので、あまり頻繁に休憩を入れなくても、
順調にこぎ進むことができた。
暑くないので、敵は"向かい風"だけ。
本当に、毎日ずっと向かい風が吹いていて、スピードがでない。
逆に、たまに道の進行方向が北になったりすると、
時速が10kmは上がるし、こがなくても惰性でかなり進む。
北へ向かうサイクリストたちがうらやましくなった。
それでも、心地よい気候のおかげで100km走り、
Caboolture(カブールチャー)という、ちょっと大きな街まで、
日暮れまでになんとか着いた。(午後6時過ぎかな。)
今日は安心して寝たいと思ったので、
宿かキャラバンパークに泊まりたい。
ツアリストインフォメーションは、すでに閉まっていたので、
警察署で、
「この辺にバッパーかキャラバンパークはありませんか?」
と聞くと、受付のおばちゃんが、
(なんでそんなこと、ここで聞くんだよ。)
という表情で、めんどくさそうにキャラバンパークの場所を教えてくれた。笑
(こういうそっけない対応をされるのは、オーストラリアに来てからはなかったので、ちょっと意外だった。)
バッパーがないのは残念だけど、キャラバンパークだけでもあってよかった。
街からはちょっと離れているけど、10分くらいかけてそこまで行き、今日はそのキャラバンパークで泊まることにした。
受付のおっちゃんに聞くと、電力付きのサイトは$25。
(屋根もない場所に、テントを張るだけでそれは高いなぁ。)
と思って、「ちょっとまけて!」と頼むと、
おっちゃんは笑顔で、
「OK。じゃあ$22でどう?」
と言ってきた♪
(う~ん、この人もいい感じ♪)
その心地よさに、喜んで$22を払い、
屋根はないけど、今日は安心して眠れることになった☆
街の方にはマックがあったので、夜はパソコンのバッテリーが切れるまで、
友達とスカイプでおしゃべりをしていた♪
スカイプ、ほんとに便利だなぁ☆
今日はとても疲れたので戻るとあっと言う間に寝た。
さて、明日はいよいよブリスベンに到着だ♪
【走行距離:112km】
3月13日(土)【オーストラリア24日目】
今日もRockhampton(ロックハンプトン)にあるバッパーでの目覚め。
今日は電車が朝早いので、
「5時半起きだ!」
って寝たのが午後8時前だったけど、午前1時半に目が覚めた。。。
今日は電車でのんびり寝られるし、寝坊するのが怖かったので、
それから朝まで起きていて、
予定通り、6時半には電車の駅に着いた。
自転車ごとホームに行って、荷物の預け入れ所へ行くと、
係員の人がニヤリと笑った。
この人がまた、すごくいい人で♪
本当は預け入れの荷物は2つまでなのに、4つのサイドバッグを持って、
「いいよいいよ。」
って感じ。
上限は20kgまでなのに、俺のサイドバッグは合計25kg。
でも、
「いいよいいよ。」
って感じ♪
「よい旅を~!」
って、陽気に見送ってくれた☆
オーストラリアに来るときの飛行機は、すごく厳密に計られて、
17000円も超過料金がかかったから、ちょっとドキトドキしてたけど、
この駅員さんは、ほんと"オージーっぽい優しさ"を感じさせるいい人だったな。
(ここまで出会ったオーストラリア人は、似たような優しさを感じさせる人が多かった♪)
午前7時半、列車はRockhamptonを出発。
電車の旅はとても快適だった☆
今まで一日中、ヒィ~コラ言いながら進んできた一本道を横目に、
くつろいだ姿勢のまま、自動車と同じくらいのスピードで広い大地を突き進んでいく。
爽快爽快☆
(ずっとこれではおもしろくないけど、たまに乗ると、とても気持ちのいいものだ♪)
さらに、列車はガラガラだったし、電車の中の係員さんも、
俺が降りるCooroy(クーロイ)という駅が近づくと、わざわざ知らせにきてくれ、
テントやタイヤ、寝袋に釣り竿などの荷物も一緒にホームまで運んでくれた。
午後3時に、列車はCooroyに到着。
Cooroyがどんな町なのかは全然知らなかったけど、
予想通り、とても小さな田舎町といった感じ。
とりあえず、ここからBrisbane(ブリスベン)までは
残り200kmくらいのはずだ。
お腹が好いたので、出発前にSubwayで遅い昼食をとった。
Subwayのサンドウィッチ(?)は、野菜が驚くほどたっぷりだったので、
これからの旅でも、積極的に利用させてもらおうと思った♪
雨が降ってきたから、止むのを待ち、午後4時前に出発。
ここから"試練の半日"が始まった…。(~.~;)
まずは"気候"。
「曇り時々どしゃ降り」
だった。(>_<)
びしょ濡れになって初めて気づいたけど、
ここはMackay以北とは、全然気候が違う。涼しい。
そういえば、Rockhamptonに着く2日くらい前から、
景色の中に『サトウキビ畑』がなくなっていた。
今まで、あんなにサトウキビ畑ばっかりだったのに…。
電車からの景色でも、一度も見なかったな。
今まで激暑だったから、涼しいのは大歓迎だけど、
濡れすぎて、止まるとちょっと寒いくらいだった。
まあ、それくらいはまだ全然いい。
次は、"道を間違えた"。
地図には一般道として描いてあったのに、言ってみたら"自動車専用道路"で、通れなかった。
おかげで15kmも戻ることになった。
道を間違えるってのは、自分のせいだけど、
だからこそ自転車の旅ではとてもしたくない「悔しいこと」だ。
ま、それも、別に急いでないからいい。
最後に、"ビンを投げつけられた"。
これはショックだったな~。(>_<;)
っていうか、ちょっと怖かった。
道を間違えたせいで、今日は目的地だったキャンプサイトまでたどり着けずに、
走っている途中で日が暮れてしまった。
疲れていたし、暗い夜道を長々と走りたくなかったので、
通りすがりの住宅街の入り口にあった東屋のベンチで、
今日は夜を過ごすことにした。
「ここは高級住宅街っぽいし、変な人はたぶんこないだろう。」
なんて、日本で"その辺キャンプ"をしていたときの感覚で、ベンチで寝ていたんだけど。
午後11時頃、にぎやかな車がたくさん目の前を通りだした。
寝ている俺に気づいては、
ブッブー!
とハデにクラクションを鳴らしたり、
「ヒャホ~!」
と騒ぎだしたりして、
「ちょっとヤバいかな…」
とは思っていたんだけど。
一台の車が、反対車線で停まって、
「おい!何寝てんだよ!死んでんのか!?」
と叫んで、ビールビンを投げつけてきた。
ビンは目の前の地面に落ちて割れ、破片がたくさん飛んできた。
うわ!怖っ!!
戻ってきて、こっちの様子をうかがっていたので、
むくっと起きあがると、
ヒャハハハ!
と笑って走り去っていった。
「このままここにいると、ちょっとヤバいかな?」
そう思ったけど、移動するにも、別に行く場所もない。
さっきの若者たちも、ギャングみたいではなかったし、
たぶん、大丈夫だろうと思って、また寝ることにした。
それからは、車が通る度に警戒しなくては行けなかったから、
午前2時くらいになるまで、寝付くことはできなかった。
う~ん。
これからは、もっとちゃんとしたところで寝よう。
今日は、電車の旅とそのあとで、エライ差がある一日だったなぁ。
【走行距離:44km】