10月1日(木) 【旅152日目】
今日は、道の駅「不知火」での目覚め。
テントを張る場所はなかったので、屋根のある東屋にシートだけ敷き、
寝袋を開いて布団代わりにしてかけて寝たら、かなり熟睡できた。
久しぶりに長袖を着て寝たし、布団なしで寝るには少し寒い気がした。
「いよいよもう、季節は"秋"だなー」
と感じる。
阿蘇行きを断念し、"プランB"を採用することにしたので、
今日の目的地は、「長崎県長崎市」である。
長崎県の島原市までは、熊本港からフェリーが出ているので、
それを利用して島原湾を渡り、有明海をショートカットする予定だった。
港までは、わずか25kmほどの距離だからすぐに行ける。
しかしその前に、自転車を修理しなくてはいけない。
ここまで150日間、一度も故障のなかったケーン号も、ついに昨日ギアが壊れたのだ!
「壊れた」と言っても、前のギア(3枚)のチェンジが出来なくなっただけ。
昨日の夕方、山道を下っているときにおかしくなった。
(一日の終盤でよかった♪)
今は一番ギアを重くしても、三段変速のママチャリで言うところの「軽」くらいの負荷しかかからず、
ものすごく脚を早く動かさないと、スピードを出すことが出来ないという状態だった。
(それでも時速20kmも出ないから、車道を走れなかった。)
原因を調べると、ギアワイヤーが切れていた。
「やり方はよくわからないけど、複雑な故障ではなさそうだから、たぶん自分で直せるな。」
何度も言うけど、今回の旅は、海外へ行く事前準備としての"修行旅行"である。
途中の故障やトラブルは、なるべく"自力"で修復しなくては練習にはならない。
「ワイヤー交換すれば直るだろうから、これはいい練習だ♪」
と思い、近くのJASCOへ行って、ギアワイヤー(400円)だけ買ってきた。
ギアシフトの構造を知ろうと分解を始めると、想像以上に簡単な構造で、
ネジ一本外すだけで直せそうだった♪
切れたワイヤーを抜き取り、同じ場所に新しいワイヤーを差し込んだら、
あとは長さの調整だけして終了。
構造の把握から修理まで、たった15分で終わった♪
「なんだー、めちゃくちゃ簡単じゃん!!」
自転車修理の技術を、また一つ覚えることが出来た。p(^へ^)q
ホームページの更新をしたり、昼食を食べたりしたので、
島原行きのフェリーに乗ったのは、もう14時50分だった。
15時20分、島原港に到着。
島原の街には、平成2年に噴火したあの"雲仙普賢岳"や、
その活動によって出来たさらに高い"平成新山"が、目前にそびえていた。
「これが、あの"普賢岳"か~。デケェな~!」(゚▽゚)
(ほんとはその山、"平成新山"だったけど…)
と、ほんとに目の前にいきなりそびえる高い山に、結構びっくり。
ぜひもうちょっと見たくなったので、被災家屋が保存されている道の駅まで
足を延ばしてみた。
土砂に埋もれた被災家屋を見て、自然災害の脅威を感じながら、
俺にはもう一つ、近づいている脅威があった。
それは…
"秋雨前線"
だ。
(゚Д゚;)ナニソレ!
ラジオでは今朝から、、
「九州地方は、北上する秋雨前線の動きが活発で、午後は次第に天気が崩れるでしょう。」
という予報が繰り返し流れていたので、
「雨が降る前に、長崎に少しでも近づかなくちゃ!」
という焦りがあった。
(ほんとは、午前中にフェリーに乗るつもりだったし。。。)
なので、
普賢岳・平成新山・被災家屋を見たら、
あとは長崎市へ向けて、一目散に自転車をこいだ。
(時刻16時。幸い、まだ雨は降っていなかった。)
それから5時間。
途中、2回の休憩を挟んで、夜21時まで自転車をこぎ続け、
長崎市に着いた!!
あと10kmってとこで、雨が降り始めて、
最後は、汗と雨でびっちょりだった。
(疲労・汗・雨の3つで、「不快指数」は120%だったナ…。)
ラジオでは、明日の予報が、
"長崎県全域、午前中は大雨雷注意報"
なんて言ってたから、
明日、雨で移動できなくてもヒマを持て余さない、
大都市「長崎」までは行っときたかったんだ♪
いや~、今日もなかなかがんばった俺っ!
明日は「長崎ちゃんぽん」食べるぞ~☆
走行距離:108km
9月30日(水) 【旅151日目】
今日は朝8時、球磨川に架かる新萩原橋の下での目覚め。
「ちょっと寝坊しちゃったなー。」
と思っていたら案の定、公園管理局のおっちゃんが来て、
「公園は8時半に門が開くから、それまでにテント片付けてね。」
って言われちゃった。
すみません。m(_ _;)m
天気予報は相変わらず下り坂だったけど、まだ雨は降っていなかった。
今日の予報は、"曇りのち雨"。
「びみょーだなー…。」(~.~;)
とりあえず今日は、阿蘇へ向かう途中にある『通潤橋』までは行ってみて、
そのときの天気と明日の天気予報次第で、その後の進路を決めるつもりでいた。
もし、天気が予報どおりに崩れていきそうだったら、通潤橋だけ見たらUターンして、
「長崎 → 佐賀 → 福岡」
というコースで九州の西側をぐるっと回る"プランB"でいこうという考え。
(長崎や佐賀には行ったけど、"思い出になる記憶"がほとんどないので、このプランもなかなかいい☆)
プランA(阿蘇コース)なら、キツい山登りだし、
プランB(長崎コース)なら、移動距離がかなり長くなる。
どちらにしても、これから数日間は"自転車修行の旅"らしく、
久しぶりに、がんばらなくてはならないだろう。p(~へ~)q
という覚悟で、今日もスタート。
今日の出発地点である八代市から、通潤橋までは約60km。
地図に高低差は書いてないけど、通潤橋の手前にある万坂峠が標高470mだったから、
そんなに大した上りではないだろう♪
(屋久島では、淀川登山口までの標高1300mを4時間で上りきったんだから!)
って、
思ってたんだけど…
予想以上に大変だった~!!ヽ(゚Д゚;)ノ
なんでだろう…??
雨が結構降ってたからかなー。
通潤橋の手前、16kmくらいのところにある『雲台橋』に着いたときにはもう、
だい~ぶスタミナが切れ始めてて、一瞬、
「雨降ってるし、『雲台橋』も見たし…戻ろっかな~。」
なんていう甘えた考えが頭をよぎった。
「いかんいかん!これは修行なんだから、キツくて当たり前なんだ!!」
と、自分を戒め、その後もなんとか"がんばって"進んだ。
(たった470mの峠に苦戦するとは…不覚。)
そして午後3時、ようやく『通潤橋』に到着。
(これで、日本三大奇橋を制覇!)
ラッキーなことに、到着したときにちょうど、橋からの放水が行われていた。
「今がシャッターチャンスだ!!」(゚▽゚)v
と、急いで橋に近寄り、何枚か写真を撮った☆
(途中で放水終わっちゃったけど…笑)
通潤橋は、江戸時代(約150年前)に作られたとは思えないような規模と出来だった。
「江戸時代の日本の技術もすごいなー☆
と思ったけど、よく考えたら、
「でも、ローマに行ったときは、町中に2000年前の建造物(凱旋門やコロッセオ)がゴロゴロしてたな…。」
なんて思い、通潤橋に来て
「ローマ人ってすごかったんだなー!」
なんて考えてた。笑
通潤橋を観光している間に、雨はますますひどくなり、
プランAは、完全に消滅した。(阿蘇、行きたかったなー。(:_;))
「まあいいや!長崎・佐賀観光を楽しもう!」
と割り切って、来た道を引き返した。
行きが上り坂ばかりだった分、帰り道はめちゃくちゃ楽だった☆
ただ、雨がひどくて、全身びしょ濡れ。(;´Д`)
長崎の島原までは、フェリーでショートカットするルートを行かないと時間的にキビしかったので、
フェリー乗り場を目指した。
が、時刻はもう19時を回っていたので、今日中に長崎県へ渡るのはあきらめた。
途中にある道の駅「不知火」ということろまで行って温泉に入り、今日は道の駅泊だ。
今日は久しぶりに100km以上走ったなー♪
明日もがんばらなくちゃ!
走行距離:103km
9月29日(火) 【旅150日目】
今日は、人吉市にあるショッピングモールの駐車場での目覚め。
人が来てからでは迷惑になるので、6時前にはテントをたたんだ。
心配していた天気は、今のところ晴れ。
しかし予報では、午後からは崩れるということ。
予定では、今日も阿蘇を目指して最短距離の山道を走るつもりだったけど、
午後の予報が雨だったので、進路を検討しなおした。
(雨の山道を走るのは、気持ちよくない上に危ない。)
「せっかくここまで上ってきたけど、一旦下に下りるか~。」
山道を走る最短距離を通らなくても、一旦海岸まで下りてからまた阿蘇を目指せる国道を発見したので、
今日は、天気の"様子見"ということで、一度山から離れることにした。
目指すは、熊本県八代市。
人吉市からは、球磨川(くまがわ)という川沿いにずっと国道が走っていた。
「今日は下り坂が多くて、楽だろうなー♪」
と思っていたら…
俺の身体がついていってなかった。(;´Д`)
二日間、山道を上り続けたツケが、"全身疲労"として現れていた。
(やっぱり体力が落ちたな。。。)
早起きして、睡眠時間が少なめだったせいもあり、身体はダルッダル。
出発して1時間もたたずに、公園のベンチで休憩。(1時間寝てしまった。)
休憩後、なんとか身体が動くようになってきたので出発。
球磨川沿いの国道は、トラックが多かったけど快走できた♪
途中、道端で地図を見ていたら、一台の車が止まって、
「自転車で旅行してるんですか?どっからきたの?」
と、おっちゃんが話しかけてきた。
このおっちゃん(結構若い)は、休みを利用しては自転車で全国を走っているサイクリストだということで、
親近感を持ってくれたらしい。
「ここはトラックが多いでしょ~。川の反対側の旧道なら車も全然走ってないし、気持ちよく走れるよ。」
と、親切に八代市までのおすすめルートを詳しく教えてくれた♪
その後は、おっちゃんの教えてくれた旧道をまた快走。
確かに、車がほとんど走っていなくて、とてもいい道だった☆
おっちゃんありがとう!(^0^)/
だいたい予定通り、2時半に八代市に到着。
「今日はもうちょっと進めるかなー。」
と思っていたら、雨が強くなってきた。
マックがあったので、雨宿りをしながらホームページの更新をしていたんだけど、
雨はますます強くなり、とても進む気にはなれない。
「これから山道に入ってもいいことないよなぁ。」
もう、今日は八代市でストップだな。
ということで結局、夜7時までマックでネットサーフィンしながらの雨宿り。
まだ雨が降っていたので、今日は球磨川に架かる「新萩原橋」という大きな橋の下でテントを張って寝た。
天気予報では、明日からもしばらく天気が崩れる見込み。
もし天気が悪かったら阿蘇へは行かず、長崎・佐賀のルートに変更しようと思う。
とりあえず、明日は様子を見ながら少し山道へ入り、
日本三大奇橋の『通潤橋』まで行ってみようと思う。
(これで日本三大奇橋は全て回ることになる♪)
週間天気ー、外れて~!!
走行距離:87km
9月28日(日) 【旅149日目】
今日は、鹿児島県の道の駅「霧島」での目覚め。
8時頃、起きて朝飯の準備をしていたら、
近くで車中泊をしていたおっちゃんが話しかけてきた。
(俺のチャリ、沖縄から戻ってからますますインパクトが強くなったから、話しかけられる数がまた増えた♪)
おっちゃんと楽しく会話をしながらテントを片付け、9時に出発。
今日は晴れてるけど、予報を見ると、明日からはしばらく天気が崩れそう。
「阿蘇(大観峰)に行くときに、天気が崩れていたらやだなー。」(:_;)
皆既日食を見たくて、往路では断念した阿蘇。
「沖縄からの帰りに、絶対行こう!」
と思ってはいたんだけど、もし天気が悪かったら諦めなくちゃいけない。
(雨の中山道を上るのもイヤだし、せっかく上っても景色も良くないもんなー。)
阿蘇にたどり着くのは、おそらく3日後なので、
週間天気(予報)が変わってくれるのを祈るのみだ。
で、
今日は、70kmほど先の熊本県「人吉市」を目指して進んだ。
地図で見ると、霧島から「えびの高原」というところまで、
約20kmは上り坂が続きそうだと覚悟していったけど…
やっぱり、ずっと上り坂でした。(´Д`;)
いや~、「えびの高原」までの2時間がキツかったー!!
昨日の上り坂の疲れがあり、途中で"大浪池"というところまで往復1時間半の山登りもしたから、
お昼にはもう、大腿四頭筋が悲鳴を上げていた。(>_<;)
「えびの高原」からの下り坂を、えびの市まで爽快に走り下りたのはよかったけど、
(下り坂は、上りの10倍のスピードで進む♪)
えびの市で完全にバテた。笑
15時頃、スーパーで弁当を買って遅い昼食を食べ、
1時間、ボケーッと過ごした。
(でも、"栄養"と"休養"のおかげで、体力が回復☆)
「今日は、あと30km進まなくちゃ!」
と、気合を入れて、人吉市を目指す。
車の通りが少なかったので、反対車線も使いながら得意の"蛇行走法"で急坂をクリアし、
乳酸がたまりきった脚を何とか動かして、必死にペダルをこいだ。
「荷物が重くなったかな…?前は、もうちょっとスイスイ上れた気がしたんだけど。。。」
たぶん、沖縄での48日間で、脚の筋力がだいぶ弱っちゃったんだろうなー。(;゚з゚)
でも、なんとか明るいうちに、今日の目的地「人吉市」に着いた。
ここは温泉街でもあるので、さっそく温泉へ。
沖縄には温泉がほとんど無かったので、温泉に浸かるのは2ヶ月ぶり。
「やっぱり、温泉はいいなぁ~♪」(*゚▽゚*)
と実感。
近くのモールのどデカい駐車場の隅っこにテントを張らせてもらい、
そのまますぐに、気持ちよ~く寝ることができた。
「明日、晴れるといいなぁ。。。」
走行距離:71km
9月27日(日) 【旅148日目】
朝、8時半頃目が覚めた。
今日も、テルさんのお店『呑喜坊主』で泊まらせてもらった♪
1階へ行ってみたけど誰もおらず、(1階はお母さんの経営する洋品店)
1階のシャッターも閉まっていて、出かたがわからなかったので、
誰かが来るまで、俺は2階でのんびりさせてもらった。
(昨日、テルさんが置いて行ってくれた、「爆笑レッドカーペット」のDVDをずっと見てた。)
11時頃、お母さんとヒロアキさんが来て、ようやくお店を出られたので、
コンビニへ行って、朝食(昼食かな?)を済ませた。
俺は今日、霧島神宮へ向けて出発するつもりだったけど、
まだテルさんとテツさんにも挨拶をしたかったので、もう少し待つことにした。
(また、お店で「爆笑レッドカーペット」を見てた。(^m^;))
2時頃、テルさんがお店に来て、お礼とお別れの挨拶ができた☆
(テツさんには会えなかったのが残念。)
出発前、ヒロアキさんが、携帯シャワーを俺にくれた。
(昨日の飲み会の席での話をちゃんと覚えててくれて、わざわざ持って来てくれた♪)
ほんとにいろいろ、どうもありがとうございました!!(^0^)/
テルさんのお店を出発してすぐ、ちょっとマックに寄ってホームページの更新をしていたら、
あっという間に16時になってしまった。
今日は、霧島神宮を観光して、もう少し先へ進むつもりだったけど…。
「こりゃあ、今日は霧島神宮まで行くのが精一杯だな…。」
まあいいや♪
マックで、これからの進路を練ってたら、
そこまで急がなくても大丈夫だ、ってことがわかったから。(^^)b
これから数日間の、旅の行程をちょっと考えてみたら、
↓
「下関にある『唐戸市場』のおかみさん二人のところへ、次の日曜日に会いに行く。」
というのが、目下の基準となった。
2ヶ月前、下関に着いた夜に出会った、この二人のおかみさん。
自分の旅を応援してくれ、「また会いに来ます。」という約束をしてきた。
とても元気な温かいおかみさん二人で、
「今度は土日に来れば、お寿司をいっぱい食べさせてあげるからね!」
なんて言ってくれた。(^-^)v
(もちろん、期待はしていない。お寿司は食べれなくても別に困らないけど、「会いに行く。」と言った約束を果たしには行かなくちゃ。)
で、
さらに、その前には、"小倉でお世話になったご夫婦のお家に行く"という楽しみもある☆
さらにさらに、
門司港では、たくさん差し入れをしてくれた矢野さんにもまた会えるかもしれないし、
下関では、麻衣子さんにもまた会えるかもしれない。
復路は、"新しい出会い&再会"で、ますます楽しみだな~☆|ヽ(゚▽゚)ノ
あ、ちょっと脱線したけど、
とにかく、いろいろ考えると、"復路の九州縦断"は、
来週の土曜日に福岡県北九州市の小倉に着けばよい
ということになる。
(小倉のご夫婦にはまだ連絡してないから、予定変更も考えられるけど…)
九州は縦断するのに1週間もかからないから、そんなに焦りすぎることもない。
というのが結論。
(なんか、文章が混乱したな…(~~;))
で、また今日の話↓
16時に隼人を出発して、約2時間山道をこぎ、(休みなしで疲れた!)
ようやく『霧島神宮』に到着した。(明るいうちについてよかった♪)
霧島神宮は、社もきれいだったし、落ち着いた雰囲気でよかった。
(神も仏も信じてない俺は、もちろんお参りはしないけど。)
あと、展望所から見た夕日もきれいだったな☆
で、その後、
2kmほど先の道の駅「霧島」へ行き、テントを張って寝ることにした。
月は出てたけど星空はきれいで、音楽を聴きながら空を見て、いい時間だったな♪
(そして、今日は久しぶりの休肝日だった。笑)
走行距離:25km