4月16日(金)【オーストラリア58日目】
今日は、Coomaの10km南にある道端の空き地での目覚め。
今日も、気持ちよく晴れた、いい天気の日だ。
朝食にクッキーと熱い紅茶を飲んで体を温め、快便を済ませてから南下を開始。
今日も、羊さん牛さんたちを横目に、牧草地の丘を登っては下る。
本当に、のどかで落ち着く、いい風景だ♪
1時間半ほど走った、11時頃。
一台の車が、減速しながら俺を抜いていき、
しばらく先の路上で、停車していた。
「ん?こんな、何もない所で停まってるなんて、おかしいな。もしかしたら…」
ちょっと、いい予感がした。
俺が車に近づいていくと、運転手の男の人が出てきて、
「How are you?」
と、笑顔で声をかけてきた。
(やっぱり~♪)
予想通り、その人は、自転車に乗っている俺に興味を持って、俺が来るのを待っていたようだ。
頭の光っている、アジア系のおっちゃんである。
「自転車で旅をしているのかい?俺もやるんだよー。自転車の旅は、おもしろいよな!」
キャンベラに住んでいるおっちゃんは、かなり自転車好きなようで、
「キャンベラ→ダーウィン→インドネシア→日本」と、自転車で旅をしたことや、
途中で車にはねられて、足を怪我したこと、
怪我の保険が下りたら、これからまた旅に出ることなどを話してくれた。
「食べ物を持ってるから、これ、持ってきな。」
と、ドーナツやパンをたくさんくれて、おっちゃんはまた走り去っていった。
こういう小さな出会いがたくさんあることが、自転車の旅の魅力である☆
おっちゃんと別れて、ほんの2kmほど走ると、Nimmitabelという、小さな町に着いた。
この町の入り口にあった看板で、「位置エネルギーの貯金額」が判明した。
「Welcome to Nimmitabel (elevation 1070m)」
ほんとにびっくり!
シドニーから、全然、上り坂を上ってきた感じがしなかったのに、
いつの間にか、標高1000m以上も上っていたなんて。
(高尾山の頂上(599m)より、さらに470mも高い!!)
今は、オーストラリアの南海岸(つまり、海抜0m)を目指しているので、
「こりゃあ、これからの道のりは、きっと下り坂ばっかりだな~♪」
と、ウッキウキ☆
この町で、ちょっと日本に電話をかけようと思い、電話ボックスを探していると、
さらにうれしいことが起こった。
なんと、さっきのおっちゃんが、ニコニコと手を振りながら、電話ボックスの向こうから近づいてきたのである。
「わー!偶然ですね!!」
と俺が言うと、
「君が来るのを待っていたんだよ。一緒にご飯を食べよう!」
とおっちゃん♪
「うわ~♪これはもしかして、"ちいさな出会い"ではなかったかも!」
と、ワクワクしながら、おっちゃんと一緒に街のカフェへ行った。
「何でも、好きなものを注文していいからね。」
というおっちゃんのお言葉に甘え、ビーフパイとコーラを頼むと、
「あとで食べられるように、サンドウィッチと飲み物ももう一本選びなさい。」
と、さらに気の利いたことを言ってくれるおっちゃん。
さすが、自転車の旅人。
携行食と飲み物のありがたみを知っている。
ランチの準備が整ったところで、初めて自己紹介をした。
おっちゃんの名はバギョさん。
インドネシアから32年も前にこっちへ移り住んで、
5人も子どもがいる、うらやましい家庭を持っている人だった。
バギョさんは、とても明るい人で、話もすごくおもしろい。
特に、自転車でアウトバック(オーストラリアの荒野)を走ったときの話が興味深かった。
「二~三百頭の、野生の牛の群に道をふさがれて、怖くて進めなかった。」
とか、
「500kmも町がなくて、10日間、誰にも出会わなかった。」
とか、
「子どものいるダチョウは、守ろうとして襲ってくるから一番怖かった。」
とか。
ほんとに、冒険の旅をしてきたらしい。
「メルボルンには、甥っ子が住んでいるから、訪ねてみるといいよ。」
と、新しい目的までくれたバギョさん。
「自転車は、メルボルンで友達にあげるか、売ろうと思ってるんです。」
と話すと、
「じゃあ、もし売れなかったら、私が買うよ。」
なんて話になった。
ケーン号との別れをどうしようか、ずっと考えていたんだけど、
お世話になったし、自転車の旅をよく知っているこの人になら、喜んで譲れると思ったので、
ケーン号は、メルボルンでバギョさんにあげることにした。
どこぞの、全然知らない人に持って行かれるのはイヤだったから、引き渡すいい相手が見つかってよかった☆

バギョさんとお別れして、今日はさらに60kmほどすすみ、Bombala(標高700m)という町の先で、またキャンプをすることにした。
まだ700mも、貯金(標高)残高が残っている♪
明日は、海まで下り坂で、いい一日になりそうだ☆
【走行距離:86km】
今日は、Coomaの10km南にある道端の空き地での目覚め。
今日も、気持ちよく晴れた、いい天気の日だ。
朝食にクッキーと熱い紅茶を飲んで体を温め、快便を済ませてから南下を開始。
今日も、羊さん牛さんたちを横目に、牧草地の丘を登っては下る。
本当に、のどかで落ち着く、いい風景だ♪
1時間半ほど走った、11時頃。
一台の車が、減速しながら俺を抜いていき、
しばらく先の路上で、停車していた。
「ん?こんな、何もない所で停まってるなんて、おかしいな。もしかしたら…」
ちょっと、いい予感がした。
俺が車に近づいていくと、運転手の男の人が出てきて、
「How are you?」
と、笑顔で声をかけてきた。
(やっぱり~♪)
予想通り、その人は、自転車に乗っている俺に興味を持って、俺が来るのを待っていたようだ。
頭の光っている、アジア系のおっちゃんである。
「自転車で旅をしているのかい?俺もやるんだよー。自転車の旅は、おもしろいよな!」
キャンベラに住んでいるおっちゃんは、かなり自転車好きなようで、
「キャンベラ→ダーウィン→インドネシア→日本」と、自転車で旅をしたことや、
途中で車にはねられて、足を怪我したこと、
怪我の保険が下りたら、これからまた旅に出ることなどを話してくれた。
「食べ物を持ってるから、これ、持ってきな。」
と、ドーナツやパンをたくさんくれて、おっちゃんはまた走り去っていった。
こういう小さな出会いがたくさんあることが、自転車の旅の魅力である☆
おっちゃんと別れて、ほんの2kmほど走ると、Nimmitabelという、小さな町に着いた。
この町の入り口にあった看板で、「位置エネルギーの貯金額」が判明した。
「Welcome to Nimmitabel (elevation 1070m)」
ほんとにびっくり!
シドニーから、全然、上り坂を上ってきた感じがしなかったのに、
いつの間にか、標高1000m以上も上っていたなんて。
(高尾山の頂上(599m)より、さらに470mも高い!!)
今は、オーストラリアの南海岸(つまり、海抜0m)を目指しているので、
「こりゃあ、これからの道のりは、きっと下り坂ばっかりだな~♪」
と、ウッキウキ☆
この町で、ちょっと日本に電話をかけようと思い、電話ボックスを探していると、
さらにうれしいことが起こった。
なんと、さっきのおっちゃんが、ニコニコと手を振りながら、電話ボックスの向こうから近づいてきたのである。
「わー!偶然ですね!!」
と俺が言うと、
「君が来るのを待っていたんだよ。一緒にご飯を食べよう!」
とおっちゃん♪
「うわ~♪これはもしかして、"ちいさな出会い"ではなかったかも!」
と、ワクワクしながら、おっちゃんと一緒に街のカフェへ行った。
「何でも、好きなものを注文していいからね。」
というおっちゃんのお言葉に甘え、ビーフパイとコーラを頼むと、
「あとで食べられるように、サンドウィッチと飲み物ももう一本選びなさい。」
と、さらに気の利いたことを言ってくれるおっちゃん。
さすが、自転車の旅人。
携行食と飲み物のありがたみを知っている。
ランチの準備が整ったところで、初めて自己紹介をした。
おっちゃんの名はバギョさん。
インドネシアから32年も前にこっちへ移り住んで、
5人も子どもがいる、うらやましい家庭を持っている人だった。
バギョさんは、とても明るい人で、話もすごくおもしろい。
特に、自転車でアウトバック(オーストラリアの荒野)を走ったときの話が興味深かった。
「二~三百頭の、野生の牛の群に道をふさがれて、怖くて進めなかった。」
とか、
「500kmも町がなくて、10日間、誰にも出会わなかった。」
とか、
「子どものいるダチョウは、守ろうとして襲ってくるから一番怖かった。」
とか。
ほんとに、冒険の旅をしてきたらしい。
「メルボルンには、甥っ子が住んでいるから、訪ねてみるといいよ。」
と、新しい目的までくれたバギョさん。
「自転車は、メルボルンで友達にあげるか、売ろうと思ってるんです。」
と話すと、
「じゃあ、もし売れなかったら、私が買うよ。」
なんて話になった。
ケーン号との別れをどうしようか、ずっと考えていたんだけど、
お世話になったし、自転車の旅をよく知っているこの人になら、喜んで譲れると思ったので、
ケーン号は、メルボルンでバギョさんにあげることにした。
どこぞの、全然知らない人に持って行かれるのはイヤだったから、引き渡すいい相手が見つかってよかった☆
バギョさんとお別れして、今日はさらに60kmほどすすみ、Bombala(標高700m)という町の先で、またキャンプをすることにした。
まだ700mも、貯金(標高)残高が残っている♪
明日は、海まで下り坂で、いい一日になりそうだ☆
【走行距離:86km】
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