Home hillにある、バッパーでの目覚め。
10時のチェックアウトギリギリまでのんびり過ごして、
今日は、100km先にあるBowenという町を目指して出発。
天気はというと…
快晴。。。うれしくない。
赤外線ヒーターの前にいるような強い日差しの下を、
今日もまた走らなくてはならない。
顔にも腕にも、ばっちりと日焼け止めを塗って、
いざ出陣。
Home hillからBowenまでは、ほとんど町もなにもない、
ただの一本道だ。
このドデカい国の大地を、自転車でコツコツこいで進むのは、
滑稽だけど、そのスケールを肌で感じられるのはいい。
ただ、この激暑の空気の中を、変化の乏しい景色を前に、
ひたすらこぐというのも、精神的には結構キツい。
ラジオも音楽も聴いていないので、
こぎながらする事といえば、道ばたにたくさんある、
カエルやヘビやカンガルーの死骸を踏まないように、
前方に注意を払って避けていくことか、
たまにある、小川の名前を勝手に直訳して、
一人で笑っていることくらいだ。
(あ、これが意外とおもしろい。
例えば、「Breakfast ck」→"朝ご飯川"
「Goodbye ck」→"さよなら川"
「little Goodbye ck」→"ちょっとさよなら川"など。)
あんましおもしろくないか。。。(~.~;)
まあ、あとは、これからの旅のことや、いろんなことについて、
いろいろ考えながら、ひたすらペダルをこいでいる。
でも、今日はさすがに暑すぎた。
マメに日陰で休憩をとりながら、
なんとか夜7時過ぎにBowenまでたどり着いたけど、
もう、疲れ過ぎとお腹の減りすぎで、ヘロヘロ。
キャンプする場所を探す気力もなくなっていたので、
今日もバッパーを探して、泊まることにした。
5分ほど町をうろついていると、バーの前で若者に声をかけられた。
「宿を探しているのかい?いいところ紹介してやるよ。」
う~ん。ちょっと、うさんくさい。
そう思ったけど、今日は本当に疲れきっていて、
ちょっとくらい高くても、早く休みたかった。
「俺が泊まっているところ、$35ドルだけど、いいかい?この辺じゃ、一番安いぜ。」
$35。やはり高い。
聞くと、彼はそのバッパーで働いてもいるらしい。
「これは、うまく客引きをしているつもりだな。」
と思ったけど、もう、たかが$10~15ドルなどどうでもいいと思うほど、早く休みたかった。
案内されたバッパーは、確かに高いだけあって、
今までで一番きれいな宿だった。
もちろん、エアコン付き。
晩ご飯を買いに行って食べ、
もう、今日はシャワーを浴びて寝るだけだったけど、
安心してのんびり眠ることができてよかった♪
それにしても、ケアンズにいる頃は、
「雨ばかりで嫌だなぁ。」
と思っていたけど…。
ガンガン晴れている日の方が、よっぽど疲れてイヤだ。
これからGold coastに着くまで、1日100kmのノルマが、
重くのし掛かってきそうだ…。
【これまでの走行距離:465km】
【今日の走行距離:109km】
今日は、8時半に、ミッキーと一緒に画家のおっちゃんの家を出発した。
ミッキーは、北へ向かうので、すぐにお別れすることに。
「また日本で会おう!」
と、お互いの旅の無事を願いつつ、お別れをした。
さて、今日はどこまで行こう。
昨日の遅れを少しでも取り戻したいけど、
ちょうどいいところには町がない。
かといって、昨日の目的地だったHome hillまでの50kmの移動では短すぎるし。。。
まあいいや、とりあえず進んでみてから考えよう。
(どっかで野宿してもいいし。)
そんな感じで出発。
ミッキーに聞いたんだけど、この時期、
風は南東から吹いてくるらしい。
ミッキーはそれを知っていて、北上するコースを選んだのだとか。
ということは…
南下している俺にとっては、常に"向かい風"ということになる。(~~;)
「週に一回くらいは、逆風になることもあったよ。」
と言っていたけど、
それじゃあ、ほとんど毎日向かい風ってこと!?
「毎日100kmも進めるかなぁ。。。」
不安になった。
が、この日は、なんと、その逆風!
思いもかけず、出だしは好調だった☆(^^)v
ところが…
さらに誤算だったのが、"日差し"の強さであった。
これはわかってたことだけど、
オーストラリアの日差しはハンパじゃない。
真夏の沖縄以上に感じるその強さは、
プラスチックなど、溶かしてしまうんじゃないかと思えるほど強い。
風の抵抗がなくても、みるみる体力を奪われていった。
で、午後4時。
50kmほどこいでHome hillに到着。
まだ進んでおきたいところだったけど、
体力的にもう限界が来ていたのと、
そこで見つけたバッパー(backpackersという安宿のこと。)が、$20という安さだったので、
今日はここで泊まることにした。
近くのスーパーでは、$3ちょっとで巨大なステーキ肉が売っていたので、
安いけど豪勢な夕食を食べて、鋭気を養った。
(といっても、あとはインスタントラーメンだったけど。)
夜、久しぶりに雨が降らなかった。
明日もガンガンに晴れちゃったらどうしよう。。。
でも、雨でもイヤだしなぁ。
この時期は、「曇り」が一番だと思い知らされた一日だった。
あ、向かい風もやだな~。
3月1日(月)【オーストラリア12日目】
【その2】
反対側から来た、日本人のチャリダーは、ミッキー。
彼は、Brisbane(ブリスベン)から、
はるばる1300kmほどの道のりを、
自転車で北上してきたところだった。
俺と同じ、GIANT社の[Great jurney]という自転車に乗っている彼は、
自転車で日本一周もしたことがあるらしい。
ますます興味深いではないか☆
旅をしていると、普段の定住生活では経験できない
様々な出来事がある。
俺は、そんな特殊な経験談を、ほかの旅人から聞くのも話すのも大好きだ♪
「うわ~、もっとゆっくり話したいなぁ。」
先を急がなくてはいけない状況ではあったけど、
せっかくの出会いを、ほんのわずかな時間で終わらせてしまうのは、
あまりにももったいなかった。
なので、今日の移動のことはもう気にせず、
せっかくだから一緒にキャンプをしようと提案。
彼もそれに同意をしてくれたので、
少し手前にあった、Giruという町へ戻ることにした。
Giruは、とても小さな町だったけど、一応、安宿はあった。
二人で相談して、今日はそこに泊まろうと思っていたら、
「コンニチハ!」
オーストラリア人のおっちゃんに、日本語で声をかけられた。
俺たちが近づいていくと、おっちゃんは、
手招きをしながら、自分の家の庭へ入っていく。
「なんだなんだ??おもしろいおっちゃんだな♪」
そう思って、招かれるがまま、おっちゃんについていくと
「今日はここへ泊まっていいぞ。」
と、いきなりの一言。
まだ一言二言しか言葉を交わしていないのに、
あまりに突然な誘いで、正直、最初はかなり警戒心を持っていたけど、
そのおっちゃんが、
「俺は画家なんだ。アトリエにテントを張っていいぞ。」
と言ったのを聞いて、なんだかちょっと納得した。
これは、俺の個人的な持論だけど、
「画家(芸術家)には、あまり悪い人はいない。」
というのがある。
全然根拠はないけど、自分の今までの経験上、そうなのだ。
(この前お世話になったジェニーさんも画家だったし♪)
ということで、今晩は、ミッキーと二人、
そのおっちゃんの家にお世話になることにした。
ミッキーと出会って1時間後のこと。
まさかの出会いの連続である☆
シャワーを借りてさっぱりしたあと、
夜はずっと、そのおっちゃんとの会話が続いた。
おっちゃんは、結構熱い人で、話題の半分以上は
第二次世界大戦と日本の捕鯨に関してだった。
恥ずかしい話、俺はその両方のトピックに対して、
おっちゃんよりもかなり無知であった。
「日本人は、どうしてそんなに自分たちのことを知らないのか。」
歴史的な面に関しては、教育上の問題もあるけど、
自分の無知さが恥ずかしく思ったのと、
他の国からみる日本の印象を知って、
なかなか考えさせられた夜だった。
おっちゃんとの会話が終わり、ミッキーとも夜中まで話をして、
いろんなおもしろい体験談を聞くことができた♪
(ほんとは、もう一晩話す時間がほしいくらいだったけど。)
3月1日(月)【オーストラリア12日目】
【その1】
今日は、朝8時半に、お世話になったTownsvilleのお宅を出発。
二泊も泊めていただいた上に、お弁当にと、
ピザにスパゲッティ、ソーセージやパンに、
冷たい水まで持たせてくれた。(:_;)
温かいおもてなしとご親切、本当にありがとうございました!(^0^)/
さて、今日の目的地はHome hillという100km先の町。
Townsvilleの街観光は、さらっと切り上げて、
さっさと進まなくては。(~.~;)
*あ、オーストラリアでの、これからの大まかな予定はというと、
3月18日までには、Gold coastへ行って、
日本で紹介していただいた方に会いに行き、
20日には、日本から友達が旅行で来るので、それに合流。
Gold coastでしばらく過ごした後は、
Melbourneまでの1800kmを1ヶ月以内に進んで、
ウィルに会いに行く予定。
おそらく、そこがオーストラリアでの最終目的地になるだろう。
本当は、そのあとにも、ポートオーガスタに会いに行きたい人がいたんだけど…。
それは、時間の都合上、無理そうになってしまった。(:_;)
(よっしーさん、本当に申し訳ありません。)
"時間の都合"というのは、
4月26日に、ニュージーランドへ渡ることになったこと。
オーストラリアには、半年~1年いる予定だったけど、
いろいろあって、たった2ヶ月の滞在ということになってしまった。
その辺の事情は、ここであまり語れないけど、
自分にとっては全然嫌なことではなく、
「旅をしていると、やっぱりいろいろなことがあるなぁ。」
という感じ♪
とまあ、先の話は置いておいて。
とにかく、今は、Gold coastを目指して、
ほぼ毎日、100kmの道のりをこなしていかなければならないという、
結構忙しい旅の状況にある。
(あと18日で1400kmほど残っているから。)
で、また、今日の話。
Home hillを目指して、Townsvilleを10時半頃出発した。
今日は曇り空だが、雨は降っていなくてラッキー☆
順調に、先へ進んでいた。
と、Townsvilleから50kmほど進んだところで、
反対車線に、一台の自転車が見えた。
(町と町の間の幹線道路で、自転車を見かけることは、まずない。)
そんなに大きくはないけど、荷物もキャリアに積んであって、旅人のようだった。
「あれは!絶対に仲間だ!!」
そう思ったのと同時に、向こうから手を振って、
こっちに近づいてきた。
「やあ!」
明らかに、日本人だった。
→続く。
今日は、Townsvilleにある、昨日泊めていただいたお家での目覚め。
エアコンのある部屋に、大きなソファーでゆっくりと寝かせてもらえた♪
昨日、
「急いでないなら、明日もゆっくりしていっていいよ。明日はピザを作るんだ。」
という、これまたうれしいお父さんのご厚意に、
しっかりと甘えることにしていた。(^-^)V
ので、今日は移動する気ゼロ。
朝からずっと、本気でのんびりさせてもらった☆
お父さんの作った、ピザにマンゴーシェイクに、
おいしい冷凍マンゴー♪
お母さんの作ったスパゲッティまであり、
お腹いっぱい、栄養を取らせてもらった☆
物価が高くて、普段はかなり質素な食事をしていたので、
こんなにおいしくお腹がいっぱいになったのは、
オーストラリアに来て初めてだったな♪
元気になる一日だった☆p(^へ^)q