2月26日(金)【オーストラリア9日目】
今日は、夜中に猛烈な豪雨にみまわれた。
雨と風が強すぎて、テントの中にかなり水が入ってきた。
でも、どうにもできないので、ひたすらガマン。。。
濡れて不快なのは無視して、どうにか眠れたけど、
こっちに来て、毎晩雨がすごいので、
今日は宿に泊まろうと決めた。
朝、濡れたテントをたたみ、街へ戻るとまたまた豪雨。
今日はTownsvilleまで行くつもりだったけど、
大雨だし、昨日、「自転車の旅をやめる」と決めたので、
テンションが下がっていて、先へ進む気にならなかった。
「ケーン号とお別れするのは、寂しいなぁ。」
昨日、自転車の旅をやめると決めたときは、
ケーン号を、単なる"手段"として割り切って考えてたけど、
いざお別れするとなると、ものすごく切ない気分になった。
この自転車で、200日間以上旅をした。
しかし、それは、
"自転車で"
旅をしていたのではなく、
"自転車と"
旅をしていたということに気づいた。
コイツは、自分にとって、『相棒』のような存在だ。
ただの"道具"ではない。
オーストラリアの、名前も知らないような街に
置き去りにするのは、悲しすぎる。
そう思った。
「なんとかコイツとお別れせずに済まないかなぁ。」
郵便局へ行って、日本に自転車だけ送り返せないか聞いてみたり、
一旦自転車を置きに戻れないか、プランを考えたりしてみた。
が、どれも、時間と費用の面で問題が大きい。
やっぱり、コイツとの別れは、避けられそうもない。(:_;)
もうちょっと、納得できるお別れを考えながら、
もうしばらく一緒に走ろう。
夜、初めてバックパッカーズに泊まった。
外はやはり大雨。
宿に泊まることを選択して正解だった。
でも、部屋に一緒にいるケーン号を見ては、
悲しい気持ちになった。